自由きままに考える小説の作り方。

（続） ページ18

■物語と登場人物を見比べ平行させて作成する

　前回、おおまかな登場人物を作りましたのでそれと平行して物語を作成していきます。
　まず起ですが、これは前回紹介したとおり世界観と登場人物の説明がおもです。しかし、それだけでは読者様飽きてしまうことが多いので、主人公とヒロインの出会いというのも起で練りこみたいと思います。


　主人公は調子に乗りやすい性格です。言い換えれば自信家。しかし彼は見習いのパイロットです。師匠にお前の操作は荒いといわれて、機嫌を損ねた主人公が外に出るとヒロインが倒れていました。彼女は、記憶喪失なのでここの世界も現状も何もかも分かりません。
　なので、ここで世界観と主人公の説明をします。しかし、説明されたところで彼女は困り果てたまま、当然です。なので主人公はヒロインと記憶を取り戻す手伝いの約束をします。


　こんな感じで起が完成しました。要約すれば、

主人公が外に出ると、記憶を失ったヒロインと出会います。記憶がないと困り果てた彼女に主人公は、記憶を取り戻す手伝いをしようと約束します。

という形です。
　ここまできたら承です。承は、事件の発生です。私は前に天使と砂漠化の謎が解ける瞬間が転になると言いました。つまり、この謎を解くまでの過程が承にあたります。となると、主人公たちが謎を解き明かそうと思い立つ原因が必要です。要はこれも承に練りこみます。
　大変です。


　ヒロインは歌うことが好きでした。しかし、彼女が歌を歌うと空中都市に異変がおきます。花が急に咲いたり、木が急激に成長したり。主人公は彼女の歌声に空中都市が反応することから、なんらかにヒロインがここにいた天使たちに関係しているのではないかと踏みます。
　あるとき、彼女が歌うととある大樹が彼女を飲み込もうと覆いかぶさってきました。そして主人公に声が聞こえます。
「触れるな、近づくな」


ということにしておきましょう。
　要約すれば

ヒロインが歌うと植物になんらかの異変が起きます。そこから主人公はヒロインと天使たちに関係があるのではないかと考えます。
　あるとき、ヒロインが大樹に襲われそこで主人公は木の声を聞きます。


そして、ここから謎が解き明かされる確信をつきます。
　ただ文字数の関係上、転結は次回にまわります。

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