３獣忌殲滅部隊 ページ26
エナーゼの街の門。
その付近にある馬小屋に辿りついた男は大きく息をついた。
白い裏地の黒マントを揺らす、その男の名前はカルト＝リヒター。
軍帽にあるライオンを剣が切り裂く紋章が示す所属は、獣忌殲滅部隊。
国王をトップとした政府直属の軍、その中の一部隊である。
獣忌殲滅部隊の任務は、獣忌を見つけ次第屠る事。
獣忌を見つけるために日夜巡回をしていて、ここエナーゼに来たのもその為だ。
各地に支部がある獣忌殲滅部隊。
しかしこの街は王都からも近いと言う事で、支部は設置されていない。
だから王都に位置する本部の獣忌殲滅部隊が見回りをすることになっていた。
馬の足などを考えると、一泊はどこかでしなければいけない。
夜も明けぬうちに王都を出て、休憩もせずに走り続ければ昼過ぎには到着できるが、緊急でもなければそんな無理はしなくても良い。
そういう事で、昨日の朝王都を出てから、道のりの途中にある村落も巡回し、今朝ここに辿りついたのだった。
少し上がっていた息を整え終えるとカルトは馬小屋に足を踏み入れた。
「あ、おかえりなさい隊長！」
そして、馬小屋に集まっていた男女四人のうち一人に声をかけられた。
幼げな顔立ちの――実際にまだ齢十――男子、戦闘班特攻の
守がカルトを呼んだ名詞、隊長。それが部隊内のカルトの役職。
まだ二十代も半ばのカルトがこの職にいることによっていろいろと言う輩もいるが、カルト自身はこの役職を気に入っている。
だからカルトは何も気にせずに、守に答える。
「ああ、遅れてすまない。俺が最後だったようだな」
「そうですね。何かあったんですか？」
尋ねるのは、戦闘班特攻の
守とは姉と弟の関係にある彼女の言葉に、カルトは渋い顔をする。
「どうかしたんですか」
それを見て不思議そうな顔をするのは戦闘班副班長の
右目の周囲に派手な傷跡がある彼にそんな風に問われて、口を開く。
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氷渡ミオ(プロフ) - 烏衣さん» 禁断の扉開けそうな雰囲気ですが隊長に他意はないのです…本当に綺麗だと思ったので言ってみただけなのです…！(なおダメ)庵さんを誉め殺しにしておろおろさせたかったのですﾌﾌﾌ。許可頂きましたー！ありがとうございますー！！ (2017年10月7日 22時) (
レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
烏衣(プロフ) - レーヴェ団長に向かって笑顔を見せるカルト隊長にニヨニヨしていたら、翌朝……まさか隊長から庵に綺麗だなんて……ｳｯ駄目だこの扉は開いちゃ駄目なヤツだっ鍵掛けねば……！ｱｱｱ誉め殺しされてるいいんですよもっと困らせていいんですよ！！！ (2017年10月7日 21時) (レス) id: e4c92fe861 (このIDを非表示/違反報告)
氷渡ミオ(プロフ) - 怜皇さん» 予想外でしたか、驚かせることができたならちょっと嬉しいです！30話にしてやっと話を進めることが出来ました…！単に誉めただけですが確かに反応するのも無理ない回だと思いますwコメントありがとうございました！ (2017年10月7日 6時) (レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
怜皇(プロフ) - 予想外だったレーヴェさんの登場から獣忌の謎の入り口にようやっと触れ…からからの庵さんいじり（？）…隊長が庵さん綺麗と言った当たりでもうひとりの私が反応してしまった回でした……（申し訳ないです！でも最高です！←） (2017年10月7日 1時) (レス) id: 0ed6205140 (このIDを非表示/違反報告)
氷渡ミオ(プロフ) - 烏衣さん» 尊いwありがとうございます！結構シリアス気味になってしまったのですが可愛いシーンが作れてよかったですー！ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 5912c8d8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷渡ミオ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月17日 0時
