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始まりは監獄墜落07 ページ7

その行動に疑問に思った青年は首を傾げ、


「あれ?随分と詳しいんだネ」
「別に。大した事はない」
「もしかして俺らのファンとか?ジジ……じゃないや。元老達が聞いたらさぞ喜ぶんじゃない?良い手駒が出来たー、ってさ」
「おい」


「馬鹿言え。少し、そうだ。ほんの少しばかり、その名前に縁があっただけさ」







――――――少なからずとも、一生忘れる事のない縁がな。






「……」
最後の方は小声だったが故に青年達の耳に届く事はなかったが、この場で唯一人物の事情を知り届いたであろう男の顔が曇る。


「まーあれだ。戦闘するか否かはひとまず置いといてだ少年。お前さんに聞きたい事がひとつ出来た」
「なに?あ、そう言えば俺まだ名乗ってなかったネ。俺は神威。一応、宇宙海賊春雨の第七師団の団長をやってる」

「……」
「ちなみに隣で小姑みたいな小言ぼやいてんのが部下の阿伏兎」
「オイ待て誰が小姑だ」


「…別にあんたの名前も肩書きも部下が小姑だって話もこっちは興味ねェよ」
「わ、存外辛辣だな」
「いやそれよりおたくまで俺を小姑って前提で話を進めんなって」

「良かったネ阿伏兎。俺以外にも認定されて」
「全然嬉しくねーよこのすっとこどっこい」



「…話が進みそうにねェから単刀直入に聞く」
「「!!」」
眉をひそめ、興味ないと二人のやりとりを問答無用で切り捨てた人物はフード越しに、再度宿らせた『なにか』で神威と名乗った青年を仕留め、問いただす。



「――――――転生郷」
「…!」
宇宙海賊春雨にとっては聞き慣れたも同然の言葉に団員の天人は、容易に反応を示した。


「お前らが春雨ならそれも扱ってるはずだよな。何せ転生郷を地球に広めたのは他でもないお前らなんだからよ」

「意外な所から聞き慣れた単語が出たもんだ」

ただならぬ雰囲気に神威も笑顔を瞬時に消し、真剣な眼差しで澄んだ青色の眼を開く。



「もしかして、あんたみたいな強者もあれを使ったりしてるもんなの?それとも……あれ絡みで何か因縁でも?」
「言ったろ。好きなように解釈しろって」


「まぁ、そうだネ。誰がどこであれを使おうが俺の知った事じゃない。俺の目的は強い奴と戦う。これしかないから」
「―――」

ピクリ、と一瞬人物の指が動く。が、あくまで無言を貫き微動だにしない姿勢を取る。

一向に煮え切らない言動しか取らず、手のひらを明かしもしない人物にいい加減神威は埒が明かないと痺れを切らす。

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ハニー - アッこれすき。続き楽しみ過ぎます( ˙-˙ ) (2018年12月4日 11時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 主人公の無敵さ、しかもギャグのセンスもあってある意味最強ですね! (2018年11月22日 18時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - 早く物語の続きが見たいです!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間に等しい(プロフ) - ねゃむ^._.^さん» コメントありがとうございます!できるだけ頑張ります! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 2e4da08bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - とても面白いです!!ww早く次が見たいので更新お願いします!! (2018年9月2日 1時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無気力人間に等しい | 作成日時:2017年7月6日 1時

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