史上最強の死にたがり【銀魂】

白夜叉達の救世主23 ページ38

ガシッ、

「っ、いつのま…」
「少なくともなあ、目移りなんざする輩には負けねーよ！！覚えておけ！」


―――ゴスッ！！！

「がっ…！？」
「え！？頭突き！！？？」
颯爽と朧の胸倉を掴み文句を言いたいだけ言うとそのまま頭突きを噛ました恩人。かなりの鈍い音が聞こえ朧が白目剥いて気絶する。え、あの朧が頭突きで気絶とか…絶対あれだろ。

「少しは頭でも冷やしな」
「………す、すげェなあんた。朧に頭突き噛ますとか」
「軟弱なんだよ頭突きで気絶するなんざ」
「……あんたの頭突きどれくらいの効力あんの」
「あー…そうだな。ちょっと前に頭突きでダイヤモンドが割れた」
「もうそれ石頭の次元じゃねぇ！！！！」


そりゃ気絶するわ！！あいつのフォローする訳じゃねェけど気絶する！！

「つーかこいつ助けんじゃなかったのかよ」
「だから頭突きで済ましたんだよ。で、悪化する前に知り合いに診せねーとな」
「…は？何言って…」
「そういやあの三人は？ちゃんと逃げ切れたのかい」
「え？あ……ああ、あんたのおかげで今頃外に…！そうだ…あんたも…！」

恩人の質問に俺は咄嗟に、一緒に逃げようと誘おうとすると、




―――ぶわっ！！！！


「うお！！？？んだこの風つよっ…！！」
突然襲ってきた突風に慌てて身を守り、隣にいた恩人に大丈夫かと声掛けようとした時だ。








「……………………え？」
俺の視界に映ったのはフードが外れた―――ともかくすんげェ綺麗な顔立ちがひとつ。
これには目が点になり、え、ここさっき恩人が居た場所だよね？え、でもこんな美人があの俺達を助けながらも好き放題やったあの恩人なわけねえよな？いやいやいや銀さん信じないよそれこそギャップありすぎてもう銀さんの頭が追いつけないってショートするってこれはあれだ天界か魔界どっちでもいいからとにかく美人な天使か悪魔がやって来て銀さんのハートを奪っちゃうって展開だそうだその方がまだ話的に、



「おい少年」
「………………へ？」
「なにさっきからこっちガン見してんだい」
綺麗な顔立ちをした人物が此方を見て一言。あ、この声あれだ。恩人だわ。



………………………………………、





「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！？？」
「うるせェな今日だけでお前さんどんだけ叫んでんだ」
うわ顰めた顔も綺麗だな、じゃねーんだよ馬鹿野郎！！！！

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