白夜叉達の救世主17 ページ32
「知り合いが野菜と果物は何でも生が一番だってよ。だから全部生で食ってる」
(※そんなことはありません。生で食べてはいけない野菜は勿論ありますし、雑菌や寄生虫がいたりしますので、食中毒が起きやすい季節は野菜もしっかり加熱して食べましょう)
(※え?戦場の亡霊が何故平気かって?それはあの人もう人間辞めてるからです。だからあまり真似しませんように)
「……なるほど」
「あーでも味的に言えばネギは焼いた方が美味かったかな。火用意すんの面倒だからやんねえけど」
「「(そこはやれよ!!)」」
「……………………」
あーもう朧の野郎も恩人の扱い方に戸惑ってるよ。最初は本当にいけすかねえ奴だったが、何か哀れに感じてきた。
「あ、で何か言ってたよな。自分の事は気にすんな。ネギもあと少しで食い終わる」
いや、めっちや気になるって!!気にすんなとか言う方が無理……、
「……そうか。ならば話を続ける」
えええエエエ!!??この状況で続けんのかよ!!俺背後のバリバリ音にマジ気が散るんですけど!?
「……ごほん、一度は逃がすチャンスを与えてやったにも関わらずそれを棒に振り奴らを助けた事をあの世で後悔させてやる」
あ、本当に続けやがった。
「「「…っ」」」
「生きて帰れるなどと思うなよ」
朧の脅しにも似た発言に皆が引き締まる中、
ガリッ、
「…………いいねえ」
俺は知らなかった。
「そういう言葉は正しく自分の為に用意されたもんだ」
最後の一欠片を口に含みながら笑みを浮かべていた恩人の目が、恐ろしいほどまで黒ずんでいた事に。
「…っ!!」
近くにいた先生以外、誰も知らねえ。
「……てめえ!!」
「おい少年ら。ここは自分に任せて早く逃げな」
「はあ!?んな事できる訳……あんたもうネギ食い終わったのかよ早ェな!?」
「ネギはともかく……ふざけんな!恩人を見捨てる様な真似…!!」
「そうだ!俺達も貴殿の力になれるはずだ!」
「……じゃあ聞くがあの数の敵倒せんのかい」
「…少し厳しいがいけない事はない。俺達も伊達に攘夷戦争を潜り抜けてきた訳では…」
「四人中、三人武器ねえけど」
「「「………あ、」」」
今更ながら俺達は自分の置かされていた立場に気付く。先生は幕府に拘束されていた為、高杉や桂も人質の際に刀を奪取され、武器を持ってるのは皮肉にも先生を斬首する為に用意された刀を渡された俺だけ。
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ハニー - アッこれすき。続き楽しみ過ぎます( ˙-˙ ) (2018年12月4日 11時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 主人公の無敵さ、しかもギャグのセンスもあってある意味最強ですね! (2018年11月22日 18時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - 早く物語の続きが見たいです!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間に等しい(プロフ) - ねゃむ^._.^さん» コメントありがとうございます!できるだけ頑張ります! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 2e4da08bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - とても面白いです!!ww早く次が見たいので更新お願いします!! (2018年9月2日 1時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力人間に等しい | 作成日時:2017年7月6日 1時