白夜叉達の救世主12 ページ28
「……!」
俺も稀にしか見ないそれに息を呑み何があったのかと問おうとした、
次の瞬間、
――――――ビュン!!!!
「「「!!??」」」
先生は奴の手によって見事なまで天高く―――ガチでドン引きする位に天高く真上に……正確に言えば空の上に飛ばされていった。
ええええェェェ!?つか空の旅ってそういうことォォォ!?
「え…………えええええぇぇぇ!!??」
「せ、せんせえええぇぇぇ!!??」
「て……てめー!よ、よくも先生を…!!」
俺とヅラは先生が天高く空の上に飛ばされた事に唖然とし、我に返った高杉も咄嗟に奴へ襲いかかろうとするよりも先に、
―――ドカアアァァ!!
「がっ…!?」「うがっ…!?」
「「「!?」」」
気付けは処刑場から既に離れていた奴が、高杉とヅラを拘束していた天導衆二人を黙らせ……か、壁にめり込ませやがった…!!
「なっ…!?」
「い、いつのまに…!?」
それから間もなく、
―――バキバキバキッ!!
「て、手錠が…!?」
「有難い…!!」
二人の手に装着されていた手錠が奴の手で粉砕される。この手際の良さに俺はポカンと口を開けるしかねえ。
「ヅラ!高杉!無事か!!」
「ああ!あの者が手錠と天導衆を…!」
「っ!?おい!それよりあれを見ろ!」
互いに安否を確認し安心する暇もなく、高杉の言葉につられ、俺等も上を―――空上を見上げる。
……オイ…、嘘だろ…。
「な、何をしている!奴を……戦場の亡霊を今すぐ殺せえええええぇぇぇぇぇ!!!!」
長の指示の下、この場に居た天導衆全員が一斉に攻撃を仕掛ける。その数は10…100……1000……ああもう頭痛くて数えるの止めた。
兎に角、大量の天導衆が四方八方に攻撃を仕掛ける様はパッと見、絶望的だ。
「なっ…!?助太刀せねば…!」
「刀無しに無茶だ!つか、奴は先生を…!」
「……確かに高杉の言うとおり、先生を天高く上げた理由は知んねーけど……どうやら助太刀の必要はねえみてえだ」
「「…は?」」
並の強豪ですら苦戦を強いられる戦況。
しかし、
「…よく見てみろよ。奴が完全に優勢だ」
奴は―――『並大抵』の強豪ではなかった。
「おいおいどうしたァ!!これじゃあまるで攘夷戦争の時と変わらんぞ!!」
―――ドカアア!!
―――ドゴオオオオ!!
125人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハニー - アッこれすき。続き楽しみ過ぎます( ˙-˙ ) (2018年12月4日 11時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 主人公の無敵さ、しかもギャグのセンスもあってある意味最強ですね! (2018年11月22日 18時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - 早く物語の続きが見たいです!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間に等しい(プロフ) - ねゃむ^._.^さん» コメントありがとうございます!できるだけ頑張ります! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 2e4da08bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - とても面白いです!!ww早く次が見たいので更新お願いします!! (2018年9月2日 1時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:無気力人間に等しい | 作成日時:2017年7月6日 1時