白夜叉達の救世主05 ページ21
「っ…が…!?…げほっ…!ごほっ…!」
「「「!?」」」
「…っ……ぅ…ぇ…(な、んだ…これ…っ)」
「…っ、おい…これっ…!」
「ま、ちがいない…っ、あの者が出したものだろうが…これは……!」
「……っ、く……こい、つは……」
最初は突如噎せ出した長からだ。後にウイルスを彷彿とさせる早さで、一人は頭痛、一人は目眩、一人は嘔吐き、一人は呼吸困難、一人は意識朦朧、一人は失神、と謎の症状が天導衆を襲う。
各言う俺達も例外ではない。
得体の知れない気持ち悪い『なにか』のせいで今にも胃からヤバいのが込み上げてきそうな感覚に口を手で覆う。
「げほ…!ご、ほ…っ、き、さま…!何をした…!こ、の…」
何とか喋れるまでには回復した長はこの症状の起因であろう奴を力なく睨む。
すると、奴は辺りを見渡し「ありゃ」と零す。
「こいつはやっちまった。自分が今までしてきた行為を遊びなんて称されたもんだから、つい『圧』が」
「あ、あつ…だ…!?」
「(はぁ!?こ、これが圧だ!?こんな…ヤバいのが…!?)」
俺の知ってる威圧とも、ましてや間合いとも違う異質で特殊すぎる感覚。
つーか、いきなり登場してシリアスぶっ壊したかと思えばまたシリアス起こしやがったよ!!どうなってんだこれ!!
え?最初の方もこの技噛ましたって?
そん時はガチガチのシリアスだったって?
…………もうマジで何なんですかコノヤロー。俺をここまで翻弄して楽しいかコンチクショー!どこぞの芸人じゃねえけど、高低さありすぎて耳キーンなったわ!!
「まぁ、だからだろうねェ」
だが、数億の天人を倒したってのも納得した。こんなヤバいもの放てる奴に普通の人間や天人が太刀打ちできるわけがねェ。
「くっ…、なんだ…!」
「あの自分にに挑んできた天人。大方、おたくらの差し金だったんだろ。『大して強くもねェ』兵をわんさか連れてきやがってよ」
「な、なにを…!」
激情した長を平気で煽る奴は、口角をただ上げ気にせず話を進める。
「こちとら期待したんだよ。これだけ大規模に勃発された戦争だ。遠路はるばる宇宙から戦争しに来た天人はどんなもんかと」
言うや否や奴はこれみよがしにため息を吐く。
「ところがこいつがまた見事なまでの期待外れでな。どいつもこいつも一割も出しちゃいねェ一撃にやられてさ、それがもう本当に、本当に、残念で」
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ハニー - アッこれすき。続き楽しみ過ぎます( ˙-˙ ) (2018年12月4日 11時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 主人公の無敵さ、しかもギャグのセンスもあってある意味最強ですね! (2018年11月22日 18時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - 早く物語の続きが見たいです!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間に等しい(プロフ) - ねゃむ^._.^さん» コメントありがとうございます!できるだけ頑張ります! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 2e4da08bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - とても面白いです!!ww早く次が見たいので更新お願いします!! (2018年9月2日 1時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力人間に等しい | 作成日時:2017年7月6日 1時