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白夜叉達の救世主03 ページ19

「(え?そんな有名人なわけ?こいつ?俺、初めて聞いたんですけど……)」
「戦場の亡霊…!そうでしたか…!貴方が…」
「(えええェェェ!?先生も知ってんの!?あれ俺だけ!?俺だけ知らねーの!?)」


天導衆の動揺に逆に狼狽える俺に追い討ちを掛けるかの如く先生までもが戦場の亡霊を既知していた事に軽い置いてけぼりを味わう。


今ならあれだ。流行とかに取り残された中年親父とかの気持ちが分かる気がする……。


「あ、待った訂正。戦場の亡霊、と言われてるらしいだ」
「(それどんな訂正!?)」
「は、?」
「ほらあれだ。こちとら異名なんざ他人が勝手に付けたあれだからよ。大体そんなもん付けられた側からすりゃいちいち覚えねェって」


「いや、その割にはおたくノリノリで名乗ってたじゃん」
「ノリ」
「(即答早っ!?)」
もうこいつあれだろ!カオスつーか混沌を具現化したみてーな!!


こいつの登場でシリアスがぶっ壊れたわ!
全然収拾つかなくなったんですけど!

あ、でも先生の処刑が長引くから良いのか…?






「………オイ、何なんだあの野郎は」
「…分からんが、もしかすると先生の処刑を長引かせてくれているのかもしれん」
「…だとしたら有難ェ事だが……どうにも胡散臭ェんだよな」


処刑場から少し離れた場所。会話してんのは天導衆に人質として拘束されたヅラこと桂小太郎と高杉こと高杉晋助。

あいつらも奴の存在に警戒……つーか、好き勝手ぶりに若干付いていけていない。


「…しかし、戦場の亡霊つーのは…」
「該当するかは明確ではないが、それらしき人物に覚えがある」
「なに!?」
「お前も覚えているだろう。天人との戦の際、幾度となく口にしてきた『奴』の存在」


「…!あれか…!」
「まだ確証がないから何とも言えんが、だとしたらかなりの猛者だ。戦争時、奴等が見せたあの焦燥ぶりからして」
「……」


ヅラや高杉がそんな会話をしているとは露知らず、
「き、貴様があの戦場の亡霊だと!?第一次攘夷戦争にて姿を表し、数億の天人を屠ったという…!?」

「「「数億!!??」」」
数億、とあまりに規模がデカすぎる数字に俺達も置かれた状況を忘れ声が出た。


倒した数もそうだが、その数字をたった一人で叩き残したとか何それ化け物すぎる。
しかも第一次攘夷戦争からとか俺等の先輩って事で……え?そこから参加してるとかどんだけ体力有り余ってんの…?

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ハニー - アッこれすき。続き楽しみ過ぎます( ˙-˙ ) (2018年12月4日 11時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 主人公の無敵さ、しかもギャグのセンスもあってある意味最強ですね! (2018年11月22日 18時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - 早く物語の続きが見たいです!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間に等しい(プロフ) - ねゃむ^._.^さん» コメントありがとうございます!できるだけ頑張ります! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 2e4da08bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - とても面白いです!!ww早く次が見たいので更新お願いします!! (2018年9月2日 1時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無気力人間に等しい | 作成日時:2017年7月6日 1時

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