始まりは監獄墜落15 ページ15
「あーはいはい。あ、地球に行くならさ、自分はかぶき町がいいねェ。そこにな、幼馴染み二人がいんだよ。どうしてるかは知らんが」
「あー、そんな話してたなお前さん。よし、分かった。かぶき町だな」
マイペースすぎる人物と雑談を交わしながら、運転を続けていると徐々に見えてきた青を基調とした自然豊か―――だった惑星、地球。
「お、見えてきたぞ。あの青いのが地球だったな。うん、何度見ても綺麗なもんだ」
「へーおっさんにも綺麗とかいう感性あったんだな」
「どういう意味だコラ」
ふと、人物は己の生まれ故郷である地球を視野に入れ目を瞑っては、過去に住んでいたかぶき町の町並みを脳裏に浮かべてみる。
「(…かぶき町か。なんだかんだやる事は多そうだ。まず幼馴染みの顔でも見に行って、情報収集は……奴に頼るか。あとはそうだな……あ、あそこには絶対行かないとな。残ってはいないだろうが……跡地くらいはあるだろ。まぁ、ひと通りやりたい事やったら……)」
『とっとと強敵と相討ちして死ぬか』
あまりにも特殊な決意を胸に秘め、人物は男の話に耳を傾け、暫しの休息を取る。
未だに正体はおろか素顔すら明かさない謎に包まれた人物だが、この人物が後にかぶき町に住む個性豊かな人々と出会い、彼らを振り回し、自分も少し振り回されるのは、次の話での事。
「おい!地球というのはあれだな!美味い飯や甘味処がたくさんありそうだな!うーん……後で上陸した時にでもガイドブックでも買っておくか……」
「(まだ続いてたのかその話)」
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ハニー - アッこれすき。続き楽しみ過ぎます( ˙-˙ ) (2018年12月4日 11時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
麗威(プロフ) - 主人公の無敵さ、しかもギャグのセンスもあってある意味最強ですね! (2018年11月22日 18時) (レス) id: ad644a3a0a (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - 早く物語の続きが見たいです!! (2018年9月9日 0時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間に等しい(プロフ) - ねゃむ^._.^さん» コメントありがとうございます!できるだけ頑張ります! (2018年9月2日 2時) (レス) id: 2e4da08bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ねゃむ^._.^(プロフ) - とても面白いです!!ww早く次が見たいので更新お願いします!! (2018年9月2日 1時) (レス) id: 6a8d27ee1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力人間に等しい | 作成日時:2017年7月6日 1時