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歌への愛4 ページ12
「え、いきなり本番でやるんですか?」
ガタタ、とピアノ椅子から慌てて立ち上がるピアニストの青年。どうやら、譜面と関係があるらしい。
「貴方なら、上手く私に合わせてくださるでしょう?」
「それは……やってみせますが……」
「お、ここで言い切るとはピアニストくんも男を上げたねぇ」
顎髭に茶々を入れられ、慌てふためくピアニスト。よせ、と眼鏡が注意する。このやりとりも何回目か。すっかりこの二人でいるのが当たり前になってしまった。
それを微笑ましげに眺めていたマスターが口を開く。
「そう意地悪を言わずに。ピアニストくんに練習させてあげたらいいでしょう」
「ふふ、からかっただけですわ。そうですわね。おじさま方ですから、常連特権ということで、特別ですよ?」
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年10月25日 13時