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夜の仕事2 ページ10

もちろん、潔癖なところのある眼鏡はこの裏稼業を快くは思っていない。だが、血の気の多いやつらが暴れ出さないようにするためには、こうした息抜きも必要なのだ。
毎朝、ストリートで適当なアーティストを見繕うのもこのためだ。Zionのマスターのお目に敵わなかったやつは、こうして夜の仕事に回される。
ストリートで落ちぶれている者たちは、自分たちが食い物にされても、そこに需要があり、金が供給されるため、文句は言わない。それで、眼鏡の立場は守られている。
もちろん、こんな胸糞の悪い仕事を倅に継がせるつもりは、眼鏡には毛頭ない。だから、家族にも隠して、こうして過ごしている。
夜のパーティーには、一応出席する。それが彼らを見繕った責任であると感じていたからだ。
倅に継がせるつもりはないと決めているものの、どうやって足を洗うか、少々悩んでいた。

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作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年6月16日 2時

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