人生ゲーム

ゲームスタート ページ14

美「じゃあねー！」

玲「また明日ぁー」

少し長く感じた学校の時間が終わり
そこの曲がり角でいつも通り美子と別れた。

家について何気なくポストを開けると


黒い封筒が入っていた―――――――――。


玲「何これ？」

ポストから取り出すとジャラッという音がした。

玲「金属？」

黒一色の封筒は見るからに怪しくて
怖かった。

とりあえず家に入ろう。

ガチャ

玲「ただいまぁー」

母「おかえりー」

ダダダダダダダダ

母「玲菜！？どうしたの？」

あたしはお母さんの声を聞かず階段を駆け上がって

部屋に飛び込んでドアを閉めた。

机の前に座り、ゆっくりと封筒を開けた。

中から出てきたのは


シルバーのチェーンブレスレット。
黒い小さな枠の中にデジタルの数字で‘００‘と書いてある。

と手紙。

玲「ブレスレット？」


ブレスレットを送られるような思い当たる節がない。

そもそも封筒には差出人も書いていない。

どうして届いたの？

そのとき

♪♪♪〜

聞きなれたメールを受信したときの音。

・・・まさか―――――――！？


あわてて封筒の中に一緒に入っていた手紙を開けた。


玲「やっぱり・・・！」


−−−−−−−−−−−−−−−−−

人生ゲームプレイヤーの皆様


この度は先日お知らせ致しましたブレスレットを
送らせていただきました。

またブレスレットについている小さな黒枠の中の数字は
他プレイヤーのブレスレットを壊した数です。

数字が多いほどブレスレットは赤く染まっていきます。

では健闘を祈っています。

　 ｂｙ管理者

−−−−−−−−−−−−−−−−−−


玲「これが・・・」

手元のブレスレットがこのゲームを左右するなんて・・・。

玲「そうだ。」

さっき鳴ったケータイを開けメールを確認すると

理汰からだった。


「ブレスレット届いた？」


理汰のとこにも届いたんだ・・・。


〜♪〜♪〜♪〜


玲「このメロディー・・・」

おそるおそるメールを見たが

何が書いてあるかはわかっていた。


「ゲームスタート」


人生ゲームは始まってしまった―――――――――。

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