【d!】溺愛されている幹部と日々の日常 Ⅰ (ページ34)

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ⅩⅩⅩⅡ【きっかけ】ページ34

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＿ヘマをした、いつもなら気を抜かないのに今日は抜いた、抜いてしまって大怪我を負った、自業自得、出血多量でもう死ぬかな？悔いしか残ってないのに死ぬとか無いわぁ…

？「＿おい!!お前大丈夫か!!?」

『あ"？‥ぅ"く"ッ…はぁッ』
？「ちょっ!!動くなって!!!」
『う"、る…せ"ぇな"ッ、、さ、わ、んなッ!!!こ、ろすぞッ!!?』

偽善者なんて何の救いにもならない、顔だけは見られないよう仮面で隠しながらそいつを睨み付けて殺気を当てつつその場を去ろうと何とか歩く、だけど腹に空いた穴はそれを許してくれず痛みと共に目眩が起こって体勢を崩し倒れた

動けない、動かないといけないのに、早く此処から逃げないと、捕まったら何されるか分からないんだから…そう思っていても身体は徐々に機能を停止して目を閉じた＿誰かの気配がする、咄嗟に相手の首を掴んで押し倒して近くにあったメスを相手に向ける

？「おはよう、黒狐さん」

『…此処は何処』
？「我々国医務室、君はトントンに運ばれて手術したばかりなんだよ、まさかすぐ目覚めるなんて」
『…再生能力は異常なほど高い、治して貰ったことは感謝するがもう必要ない、荷物は何処だ』
？「帰らせないよ」
『私に敵うとでも思うのか』
？「患者は誰であろうと患者、俺のポリシーに掛けても君を絶対逃がさない、まずは治療を優先させないと、それほどまでに顔が見られたくないなら隠す布を上げるから、今は大人しく安静にしておいて」

『……面倒な奴だな』

首を絞めているのにも関わらずスラスラ話しやがって気味が悪い、パッと手を離して寝ていれば神と書かれた布を貰った、因みに仮面は洗浄中らしい、それまではコレで隠しとけってか…まぁ良い、隠せる物なら何でもええからな＿＿

『＿と言うのが私の入軍きっかけ話』

shp「壮大ですね」
『それほどちゃうで？』
zm「任務帰りに医務室寄ったらAが居ったから抱き着いた記憶あるわぁ」
『痛かった記憶あるww』

まぁ、今では最高の選択肢やと思ってるけど

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