【d!】平和な世界で永遠の嘘を Ⅰ (ページ34)

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gr「_勉強会に来てくれ」
『お断りします』

何故、こんなことになっているかと言えば数十分前に遡る_

_数十分前_

放課後の放送で生徒会室へ呼ばれる
俺はゾムと一緒にそこへ行き、生徒会長に用件を聞いた。

gr「期末テストで勝った方が負けた方の言うことを聞く勝負をしようじゃないか」

『お断りします』
gr「む‥何故だ？絶好のチャンスだろ？？」
『興味ありませんから』
gr「《一般生徒》なら喜ぶんだがな」

『変にカマを掛けないでもらっても宜しいですか？それに、僕は生徒会に興味がないのは事実です。だから、勝負も受ける必要ありません』

正直言うとしつこくて怠い
笑みを崩さないままそう言えば、悔しそうな顔をする奴‥さっさと諦めてくれ。

gr「ならば、毎度行っている生徒会の勉強会へ参加してくれ」
『嫌です、お断りします』

_現在_

『_しつこいですよ？生徒会長様』

何度も俺を勉強会に誘うコイツ
腹が立つくらいしつこい奴‥断ってるのが聞こえてないのか？？

gr「来なければ、校内でしつこく追い回すゾ」

『今度は脅しですか‥』
gr「脅しじゃなく忠告だゾ」
『‥分かりました、行くだけ行きますよ』

俺は適当に了承して会話を終わらせる
勉強会は泊まりがけのようで俺は当日、憂鬱な気持ちで生徒会長の家へ向かった。

gr「_よく来てくれたゾ、A」
『生徒会長様、お招き感謝致します』

俺は挨拶をして勉強部屋に行く
勉強は始めていないようだな‥俺はそう思いながら荷物を置いてフューラー財閥の当主に挨拶しに行く。

「久し振りだな、赤澤A殿」

『お久し振りです《リニアル・フューラー様》』
「赤澤財閥分家時期当主殿に様付けされるのは光栄だな」
『何を言いますか』

フューラー財閥
日本での権力は普通だとしてもドイツでは王族の親戚、各国に勢力を伸ばしている‥言わば赤澤財閥と同類の家系。

当主が何故日本に来てるのか知らないが…
余り関わるのは避けたい、正直言うと面倒だからだ。俺を探る目を掻い潜るのは疲れる。

(続く)

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