【d!】平和な世界で永遠の嘘を Ⅰ (ページ27)

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『_えっと‥君が春先華夜(はるさきかや)さん？？』

「え？はい♡」
『どうも、赤澤浩暉(こうき)です』
「貴方が昴くんが言ってた紹介したい人ですかぁ？」
『はい、そうです』

勿論浩暉なんてのは偽名
父親が言った通り地獄を与えるための準備をしているだけで、本音は今すぐ帰りたい。

「昴くんは何処ですかぁ？」

『彼、用事で来れないそうで‥』
「え？そうなんですかぁ？？」
『だから、今回は僕が貴女をエスコートさせて下さい』

あの男は絶対に来ない
分家の地下で監 .禁されているからな、LIMEで紹介したいって送ったのは俺だし全て俺の自作自演。

それから俺は女とデートをした
女は俺を男だと思っているから猫なで声で話す、それから何度もデートを繰り返した。

「_浩暉くんって本家の人なのぉ？」

『ん？そうだよ？？』
「本家って凄い人しか集められて無いんでしょ？凄いねぇ～♡♡」
『ありがとう、華夜』

赤澤財閥の裏事情を知るのは極僅かの人間
本家は両親と俺とその他数人‥実際は本家で若者と言えば赤澤財閥の特徴を受け継いだ者しかいない。

他は本家のその他の子供とか？？
優秀じゃなければ本家として認められないけどな、そんなことを考えながら夜の公園へ来る。

『華夜‥僕、君のことが好き』

「ぇ‥//」
『僕と付き合ってもらえない、？』
「勿論っ‥私も好きだよっ!!」

この女に罪は無いが‥
利用させてもらう、俺は心にない一言を吐きながらそう思った。

俺は様々な写真を撮って地下へ行く
最愛の彼女が浮気していたとすればどうする？お前は絶望に落とされるか？？

「この悪魔めっ‥!!」

『悪魔、ですか‥ふふ、良いですね』
「人の彼女を奪わせて楽しいのか!?」
『別に？僕はお父様の命令で動くだけです』
「お前の性格をバラしてやる!!」

『証拠もない貴方に何が出来ると言うのですか？それに僕が誰か分かります？これでも結構有名人‥無名の貴方より信頼の価値があるんですよ』

こう言うことをすると複雑な気分になる
前世では拷 .問なんて普通だったがこの世じゃ、犯罪も同然‥前世よりこの世界は息苦しい…

だが、その息苦しさに救われることがある
訳が分からなくて頭が痛くなりそうだ

(続く)

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