【d!】平和な世界で永遠の嘘を Ⅰ (ページ22)

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？[_二年三組赤澤Aさん、至急生徒会室へ来て下さい。繰り返します_]

放課後の放送でそう流れる
生徒会‥ついに呼ばれたかと思って溜め息を吐きたくなる、ゾムと一緒に重苦しい扉の前へ行けば懐かしい気配ばかり。

ｺﾝｺﾝ_

『‥呼ばれた赤澤です、失礼しても宜しいでしょうか』

？「嗚呼入ってくれ」
『失礼します』

ｶﾞﾁｬ_

『‥ご用件をどうぞ、生徒会長様』
gr「嗚呼‥単刀直入に言おう、貴殿には前世の記憶があるな？」

はぁ‥面倒事の開始だ
生徒会役員全員が前世の仲間、ほんとなんて所を転入先に選んでくれたんだ。

『皆様前世と言う単語がお好きなようで』

gr「それはどう言うことだ？」
『今まで会ってきた生徒会役員の方々は全員揃って聞いて来ますよ？僕の前世について』
gr「ならば話が早い、覚えているだろう？」

『そんな過去覚えているとでも？？』

普通の人間じゃ有り得ないこと
前世の記憶があったら、この世は殺伐としていそうだな。

gr「それなら何故、ゾム達はお前に懐いている？？」

『それはどう言うことで？』
gr「ゾム達、いいや、我々は貴殿に許してもらえなくとも必ず謝罪すると誓った」
『へぇー‥そうなんですね』

gr「嗚呼それでだ、傍に居れるのは許可をもらったその時だけとも誓った‥つまりは貴殿が許可を与えたと言うことなのだがどう貴殿は反論する？？」

‥勝手に勝った気で居るなよ
俺は前世戦闘面以外にも知識面で活躍してたこともあったんだぞ？俺に一度も勝てたことないくせに…《イキんな馬鹿総統》

『許可は確かに与えました』

gr「それは記憶があると認めるのか？」
『いいえ、僕は確かに許可を与えましたが‥彼らが辛そうだったからです』
gr「っ‥辛そう、か」

『はい、辛そうに僕に謝ってくる姿がなんとも可哀想で‥僕には記憶とやらが分かりません。それでも見過ごすことは出来なかった、だからもし記憶とやらが戻るその日まで隣に居て下さいと言っただけです』

俺はそう言ってドアノブに手を掛ける
後ろを向いて微笑み一言残す、これをどう捉えてもお前次第だ。

『Eine ewige Lüge in dieser Welt(この世界に永遠の嘘を)』

(続く)

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