【d!】平和な世界で永遠の嘘を Ⅰ (ページ2)

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貴女side

『_やっと、一人暮らしか‥』

俺は溜め息を吐きながらそう呟く
あの屑両親と共に過ごす実家は苦痛でしかなかった、父親は後継者問題や仕事にしか興味がない奴で。

母親は浮気性‥互いに愛があって結婚してるわけじゃないから興味がないらしく無頓着…

『明日、転入試験受けるわけだし寝るか』

《胡蝶(こちょう)国立専門大学》
父親が勝手に受けろと決めた大学で専門学科によって学ぶことは様々で名門校‥

俺をどれだけ天才にさせたいんだか
再び溜め息を吐いて眠った、次の日は大学に行って転入試験を行った。

「はい、合格ですね。流石《秀才》と呼ばれる方です」

『いえいえ、僕は別に』
「ご謙遜を、お兄様に似て羨ましいです」
『お兄様ですか‥お褒めいただきありがとうございます』

本当は兄なんているわけじゃない
秀才と呼ばれるお兄様は普段の俺でそれを周りが気が付かない、馬鹿で困る。騙しやすいがな。

「それでは荷物を持って参ります」
『ありがとうございます』

教員が扉を閉めて出ていくのを感じて溜め息を吐く、何一つ難しい問題はなくて全問正解‥つまりは俺は此処で苛められるか媚売られるかの二択か。

ｶﾞﾗﾗ_

「お待たせしました」

『いえ、ありがとうございます』
「他に何かご質問や必要な物はありますか？」
『んー‥今のところはありませんね』
「それは良かったです」

俺は教員から教科書等をもらいそう言う
リュックに詰めてそれを片腕に掛ける、そのまま歩いて扉を開けて出れば後ろで教員の声がする。

『おっと‥大丈夫ですか？』

「は、はいっ‥//」
『それは良かったです‥綺麗な女性の顔に傷が付かなかったようですね』
「綺麗だなんてっ‥//」

‥お世辞だって分からないのか？？
どうせ権力狙いなのは知っているから下手に《演技》するなよな、転けたのわざとだと分かるぞ？

『僕はそろそろ行きます、足元に注意して下さいね』

俺はそう言ってさっさと歩く
早く家へ帰って動画編集しよう、そう思っていると誰かにぶつかった。

(続く)

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