#78【思いは家族】 ページ38
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あなたside
翌日。
私は早朝に王宮へ向かう準備をした。
ちょうど皆が起き出す頃、本部を後にしようと馬を出すところで呼び止められた。
リ「行く前に報告はしろ」
声の主はリヴァイだった。
私の上司でもあるリヴァイ…
何も言わずに出発しようとしたことを詫びる。
恐らく私の行動を読んでここにいるのだろう。
薄暗く日の出前の早朝…
冷たい空気が肌寒く感じる。
ふとリヴァイの顔を見る。
パチッと目が合った。
“ ミラさんは兵長のこと…
そんな風に想ったこと、ありますか…”
“ 副長は、兵長のことどう思ってるんですか？”
二人から言われた言葉を思い出す。
リヴァイのこと…どうって…
そりゃあ家族同然のように…
ジ…ッとリヴァイの顔を見る。
リ「何見てやがる」
…好き…
…ん〜…好き…？なの？？
異性に抱く恋心というものを生まれてこのかた経験したことがない。
だから“恋の”好きという感情がよくわからない。
リヴァイのことは普通に好きだ。
それは幼い頃からリヴァイ本人にも伝えているし…
別に普通のことだと思っていた。
皆に言われて、変に考えて意識しちゃっている気がする。
あ「私リヴァイのこと好き…だよね？」
リ「急に何だ、何かあっただろうお前」
あ「…な…なんでわかるの！」
リ「言ったはずだ。顔に出過ぎだと」
あ「あ…」
確かに今の私は考え過ぎて、リヴァイのように眉間に皺が寄っていた。
そしてリヴァイに全ての事情を話した。
リ「そういうことか」
あ「うん…」
リ「…まぁ、よく知らねぇが…
そういうもんは考えるより感じるもんらしいからな」
あ「………」
リ「………」
あ「リヴァイ…なんかそれちょっと恥ずかしいね」
リ「黙れ」
顔色一つ変えずに話すリヴァイ。
私と同じように恋愛に無頓着なリヴァイの口からそんな言葉が出てくるなんて…
誰からそんな情報仕入れたのか大体想像はつくけど、らしくない言葉にクスリと笑ってしまった。
リ「おい」
あ「ごめんごめん！！ありがとうリヴァイ！そうだよね！
そういうのは考えるより感じてわかるもんだよね！(笑」
やっぱり私とリヴァイの間柄はそういうものじゃない。
そう思った。
リヴァイといると安心するし、落ち着く。
ドキドキとかそういうものじゃない。
深い絆がある…私達は家族みたいなものなんだ。
リヴァイもきっとそう言いたかったんだと思った。
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koi(プロフ) - lokilokiさん» プレイリスト追加ありがとうございます🙇♂️また読んでくださり、ありがとうございます！ (3月8日 23時) (
レス) id: 3364cdc828 (このIDを非表示/違反報告)
koi(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます😊これからも宜しくお願いします🙇♂️ (3月8日 23時) (レス) id: 3364cdc828 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 素敵な作品をありがとうございます✨とても面白いです！！更新頑張ってください✨ (2023年4月25日 18時) (レス) id: fec3a88d0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koi | 作成日時：2023年4月5日 1時
