#66【魅く力】 ページ22
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訓練兵side
「すごいミラさん！軌道が全く見えない！」
「ミラさん！俺ここが苦手なんすけど…
これってどうやれば上手くできますか！？」
私達105期生はミラさんとすぐに打ち解けた。
兵士長の幼馴染という点や面倒見が良いというのがどうやらネタとなり、打ち解ける要因となっていた。
またミラさんに憧れを抱いて、真似する兵もでてきていた。
だが、それをよく思わない人がいるのも確かだった。
キ「貴様のやり方はこの訓練に必要ない」
あ「キース教官！」
訓練の休憩間に現れた“キース・シャーディス教官”
教官に気付き、ピシッと気の張る訓練兵達。
キ「ここは仲良く戯れる場じゃあない。
訓練兵の志を乱すものは出ていってもらおう」
初日から凄まじい恫喝を浴びせられていたミラさんだが、全く怖気付くことなく正々堂々としている。
瞳は真っ直ぐで、正直で…
佇まい全てがかっこよかった。
それがまた私達訓練兵の心に刺さる。
あ「いえ、これは親睦の一環と心得ています。
決して彼等の志を乱すことなどしていません」
キ「それは貴様が判断することではない」
あ「そうかもしれませんが。
現に彼等の成績は下がってはいません。むしろ上がっています」
そう。
私達は教官から学んだことに加え、ミラさんからもあらゆることを学んでいた。
実践的な技術や武術、計画力や判断力に決断力。
そして…心の強さだ。
それが形となり成績に反映されていた。
キ「成績は各々の努力だ。
貴様はこいつ等の世話役としてここに来たのか！」
あ「いえ、私も私自身の志を高めるためです」
キ「貴様の志は何だ。貴様は何しにここに来た！」
私達も知らないミラさんが調査兵に入ろうとする理由。
あ「…皆、答えのない漠然とした何かを背負いここにいます。
その為に心臓を捧げようとここにいます。皆、自分を信じて…
私もここに来て初めて気付きました」
キ「………」
あ「私はこの狂った世界を変えます。
その為ならこの命、いくらでもくれてやるつもりです。
でも…
彼等の命は別です。人類の命は私が守ります」
きっとこの場にいない人からしてみたら綺麗事に聞こえるかもしれない。
調査兵でこれを言葉にすることがどれほど重いことなのか、皆思うことはできても口にはできなかった。
けど、ミラさんならそうしかねない。
そうできると思った。
なぜかわからないけど、不思議とそう思った。
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koi(プロフ) - lokilokiさん» プレイリスト追加ありがとうございます🙇♂️また読んでくださり、ありがとうございます！ (3月8日 23時) (
レス) id: 3364cdc828 (このIDを非表示/違反報告)
koi(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます😊これからも宜しくお願いします🙇♂️ (3月8日 23時) (レス) id: 3364cdc828 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 素敵な作品をありがとうございます✨とても面白いです！！更新頑張ってください✨ (2023年4月25日 18時) (レス) id: fec3a88d0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koi | 作成日時：2023年4月5日 1時
