#28【募る不安】 ページ33
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あなたside
ハ「それにしても遅いなぁ。
何をそんなに話してるんだ？」
私とハンジの視線の先は、未だリヴァイとモネの友人達にあった。
その光景を見つめながら、先程のペトラのお父さんの言葉を思い出していた。
“全てを捧げるつもりだなんて腑抜けたことを言ってたわけですわ(笑”
“全てを捧げるつもり”…かぁ…
彼女の覚悟はすごく大きかった。
女性なら彼女の言葉の意味がよくわかるだろう。
いくらリヴァイを尊敬してるからとはいえ“全てを捧げる”などと父親に言うだろうか…
少なからず何かしらの好意はあったはずだ。
…チクリ…
私ってば…最低だ…
こんな時でさえも、また心が勝手に嫉妬してしまう。
あ「はぁ…」
大きなため息をつく。
自分を慕う仲間の死を目の当たりにしてきてどれほど辛かったことか…
わかるはずなのに…
私ってば…ほんと自分勝手…
ハ「大丈夫だ。
リヴァイにとって君以上に想う人はいないはずだ」
ハンジがこちらを見て口角を上げていた。
私の考えていることがわかったのか…
はたまた、また顔に出ていたのか…
あ「そうとは限らない。リヴァイも…」
男だから…
可愛くて綺麗な人がいたら見てしまうだろうし。
好きな人が今の今までいなかったこともないだろう。
胸の奥がモヤモヤする。
…そして考えたことがなかった考えが浮かび上がる。
リヴァイはどんな目で他の女の人を見ているんだろう。
ハンジやミカサ…
部下や住民の女性達…
彼女達のことをどう見ているのか…
ミカサだって歳の差はあるけど、見た目だって美人で綺麗だし…
そんな感情を抱いたりするのだろうか…
考え込みだしたら私の思考は止まることがなくなっていた。
それら全て…
よくわからない“不安”からきているのだと…
私自身もよくわかっていた。
そんな私の考えを遮るようにして、戻ってきたリヴァイ。
リ「行くぞ」
特に何も言うことなく、足を進め出した。
私も気になっていたことをハンジが問う。
ハ「話は何だったのリヴァイ」
リ「あぁ、奴の遺品の一つを俺に預かって欲しいと。
断ったがな」
きっと彼女達はモネの気持ちを考えた粋な計らいだった。
私は黒く渦巻く自分も知らない謎の感情を抱きながら、重い足取りで歩き進めた。
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koi(プロフ) - ユウカさん» コメントありがとうございます☺️主人公は恋愛未経験の為、恋に対して変な誤解もしてます…それも含めて可愛いですよね😂 (3月17日 12時) (
レス) id: 3364cdc828 (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - かわいい🥹 (3月16日 0時) (レス) id: d28d804b9b (このIDを非表示/違反報告)
koi(プロフ) - 天ヶ瀬さん» コメントありがとうございます😊ここまで読んでくださりありがとうございます！そういっていただけて光栄です😳 (3月12日 9時) (レス) id: 3364cdc828 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わわ😭😭前作から愛読させて頂いてました最高に面白いです😭💗 (3月11日 21時) (レス) @page12 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
koi(プロフ) - りおさん» コメントありがとうございます😊応援ありがとうございます✨☺️ (3月9日 14時) (レス) id: 3364cdc828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koi | 作成日時：2024年3月1日 16時
