Narr 自覚のない【ズィーベン】 (ページ11)

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Unconscious ページ11

朝、新聞をポストから出すともう1枚何かが落ちた

白い封筒…

差出人も書いてない

気味が悪いけど、気になって拾う

家に帰り、朝ご飯の準備をして食べる

僕はその時に新聞を読む

一面に昨日の爆破事件について書かれていた

…さすがあの5人、死んだ人のうちの1人が刺殺である可能性があると書かれていた

犯人は傷から見て155から165くらいの左利き

…今度からシークレットブーツ履こうかな

新聞はそれ以外にめぼしいことは書いていなかった

ちょうど朝食を食べ終えた僕は封筒を手に取る

…指紋も期待出来ないだろう

僕はナイフで封を切る

中には1枚の紙

…こっちも指紋は期待出来ない

ガサガサと開くと何やら文章が書かれていた

『僕は【白蛇】。

キミを殺した犯人さ』

ズキっと頭が痛くなる

その痛みは治ることを知らずに痛みを増していくばかりだ

もやのかかる記憶

何かを思い出しそうで思い出したくない

僕はスマホを取り出す

もし、何かがあったら

tk『はい？』

誰かに連絡をしろ

僕は電話をかけて出てくれたけど、思い出す

喋れないじゃん…

その間も痛みは止むことなく激しくなっていく

あまりの痛さに耐えきれずスマホを落とした

tk『知念…？

知念⁉︎』

雄也の声を聞きながら僕はモヤに意識を手渡した