Two's company (ページ46)

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廉side

辛い、きつい、苦しい、

誰かに言いたくても、言えなかった言葉

信じれないから、

怖いから、

我慢するしかなかったから…

せやけど、

紫耀くんは、

泣きじゃくる俺を優しく抱きしめてくれて、

俺のこんな言葉さえも優しく包み込んでくれる気がして、

いつの間にか、俺はその言葉を

口にしていた

助けて、

その言葉も一緒に言った

紫耀くんは真剣そうな声で、

俺の耳にしっかり届くように、

安心できるように、

優しく、しっかりとした声が

俺の耳に届いた

”助ける、

今まで辛かった分幸せにするから”

…と、

俺はその言葉に安心したんか、

俺はいつの間にか、

紫耀くんの腕の中で眠りについた

目が覚め、自室の壁にある時計を見る

時刻は6時と指していた

2時間も寝とったんや、

起きて、俺のベッド付近には紫耀くんの姿はなくて、

やっぱ、嫌われたかな、

帰ったよな、

そんな感情が襲って、ベッドから動くのを拒んだ

やけど、目を洗わんといかん事に気がついて、

だるくて、重い体を起こし、

自室の扉を開け、

階段を下りる

リビングの扉を開ける前にふと気が付く

電気…？

消し忘れて帰ったんやろうか、？

まぁ、別にええけど、

それに、なんか、ええ香りする、

気になって、リビングの扉を開ける

すると、リビングに入ってすぐの所にあるキッチンに

紫耀くんの姿があった

見た感じ、料理しとるような…

少し、ぼーっと紫耀くんの後姿を眺めとると、

いきなり、紫耀くんが振り返り、

そして、目が合う

紫「あ、廉！おはよう！目、覚めたんだな！

　うっわ、廉、目、ぽんぽん！！」

俺に駆け寄り、俺の近くに来た紫耀くんは俺の目元を見るなり

そう言ってきた

ぽんぽん…？

ぱんぱんやなくて？

思わず、笑ってもうた

紫「も～、なんで笑ってるの？ｗ

　あ、勝手にキッチン使ってごめんな！

　ご飯、もうすぐできるから、目を洗っておいで」

俺の背中を押し、無理矢理、洗面台へ向かわせる紫耀くん

ご飯…？

え、もしかして、紫耀くんが作ってくれたご飯？

なんか、楽しみ、

なんて思いながら、鏡で、目元を見てみると、

案の定、前みたいにたくさん腫れとって、

思わず、首をガックシ、とさせた

明日、日曜日でほんま良かったわ…

なんて、思いながら、目元を水で洗い、

すでに料理が並べられている机の椅子に腰かけ、

廉「いただきます、」

紫「いただきます。」

そう言い、俺らはご飯を食べ始めた