Two's company (ページ45)

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まだ涙をたくさん流している廉

俺はそんな廉の背中を擦る

すると、泣きながら廉が、

廉「おれをっ、たすけてください…っ

　苦しい、辛い、きつい…

　もう嫌や、しょおくんっ…、」

震え、怯え、

本当に苦しそうで、助けてほしいそうな声、

その声にまた胸が締め付けられる

これが、廉の本音だろう

廉が、辛いって言いたくても、

言えない環境だったのだろう、

親は他界して、親戚にも相談しずらくて、

学校やネットの友達は、

廉を責めて、

我慢するしかなかったんだ

こんなに辛い事を、

1人で我慢する以外、方法が無かったんだ、

だから、どうしたら良いか、分からず、

自分を責めた方が楽になる。そう思って、

自分を責めたんだろうな…

正しい判断なんてできなかっただろうな、

こんな辛い事を、1人で抱え込むんだもん、

助けよう、

今まで頑張ってくれた廉を

1人で耐えてきてくれた廉を

苦しみの闇の中に居る廉に

手を差し伸べよう

絶対、俺は、廉を助ける、

救ってみせる

死なずに頑張ってくれたんだ

1人でずっとずっと、耐えてくれたんだ

紫「もちろん、助けるよ。廉。

　今まで辛かった分、

　俺が廉に幸せを感じさせるから。

　廉、本当に、ありがとう…」

廉はその言葉に安心したのか、

体の力を抜き、

いつしか、寝息が聞こえてきた

泣き疲れだ…

俺の体から、廉の体を離し、

廉の顔を覗く

廉の頬には、涙の痕

どうしよ、このまま寝させちゃったら、

明日、目、ぱんぱんだよなぁ、

でも、こんなに気持ちよさそうに寝てる、

寝顔、綺麗だな…

可愛い…

なんてことを思いながら、

廉の頭を優しく撫で

廉のを抱きかかえ、いわゆるお姫様だっこで、

廉のベッドであろう所に廉を優しく下ろす

少し崩れた廉の前髪を整え、

紫「おやすみ…」

廉の耳元で、そう囁き、

俺は寝室を後にした

どうしよ、今日は、廉と一緒に居よう。

あのことがあった後だ。

起きた時、1人だったら廉は怖くて仕方がないだろう

そう思った俺はお母さんに友達の家に泊まると言った

お母さんは快くいいよと言ってくれ、

廉の家に泊まることが決定した

ま、廉に許可はもらってないけどね(笑)

ん～、廉が起きてくるまで何してよ、

そんなことを考えつつ、

俺はなんとなく、自分のスマホを眺めていた