Two's company (ページ2)

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紫「初めまして、平野紫耀です」

朝聞いたあの声に驚き、顔を上げると、

朝のあのイケメンが居た

うちの学校だとは分っとったけど、

まさか、同じ学年の同じクラスやったやなんて…

そう思いながら、あのイケメンの顔を眺める

すると、ふと目が合う

俺は驚き、顔を俯かせた

あぁ、やってもうた…

目があってるときに、そらしてもうた

感じの悪い奴って思われたやろうな…

しかも、相手は、いかにも人気がありそうな奴

もしかしたら、なにかされるかもしれん、

そう思い、怖くなってギュッっと目を瞑る

すると、

先「じゃあ、平野の席は永瀬の隣な」

そんな声が聞こえた

…え？

ここに、あの平野…？ってやつが、来るん？

ずっとこの1年は隣に誰も居ない気楽な席でいられるって思っとった

やけど、俺の席の隣に来たんは

俺がもっとも苦手とする、

人気がありそうな1軍様やった、

紫「はい。分かりました」

あのイケメンはそう言い、俺の隣の席に向かって足を進める

隣の席の椅子を引き、座る、平野さん。

紫「よろしくな？朝は、ぶつかっちゃって本当にごめん。

　あ、後、俺さ、この学校のことよく知らないから、教えてくんないかな？」

そう言い、微笑む彼。

本当は、人と絡むことなんて嫌やし、

なにより、1軍様のような感じの彼とは正直関わりたくない。

だけど、逆らったらなにされるか分からない

やから、俺は

廉「分かりました、」

と答えた

すると

紫「俺にはタメ口で良いからな。俺、平野紫耀。紫耀って呼んでいいから」

そう言う、彼。

もちろん、俺には1軍様の彼にタメなんて使えんし、

呼び捨てなんかもできん。

廉「俺は、永瀬廉です、よろしくお願いします、

　敬語は癖なので、」

そんなありもしない癖を言い訳に敬語で話すことを言った

紫「廉、かぁ。良い名前だな！
　癖なら仕方ないし、俺は廉と友達になりたいから、徐々に無くしていけば大丈夫」

なんて眩しい笑顔で言う平野さん

思わず目をそむけたくなった

笑顔が綺麗で、眩しい存在な平野さん

それに比べて俺は

暗くて、影のような存在

あの澄んだ空のように正反対

友達になんてなれっこない

自分とは正反対な平野さんは明るく、優しい人だと、
少し話しただけで分かった。

だけど、俺は、そんな良い人じゃない

暗くて、優しくない、酷い人。

自分とは真逆な平野さんを見て、話して、

自分の醜さに嫌気がさして、胸が苦しくなった