また明日【改】[7] ページ48
悠仁「おーい、じゅんぺー?起きろ〜?」
順平「…う、ん……か、…さん。……アレ?」
優しく肩を揺すり声を掛ける悠仁に、順平はゆっくりと目を覚ました。
虎杖はその口から零れた、もう居ない人物を示す言葉に顔を歪めたが、それは一瞬の事だった。
悠仁「おはよ!高専着くって!!」
順平「あ、そっか…うん、おはよう。」
順平は笑顔だったが、溢れた感情は抑えきれず、悲しげな笑顔になっていた。
そんな表情を見て、中也は短く溜息をつくと、何も言わずに前を向いた。
その後車内では会話が行われることはなく、静かなまま高専へと到着した。
伊地知「それではみなさん、本当にお疲れ様でした。しっかりお休み下さいね。」
運転席から窓越しに挨拶する伊地知に、四人はそれぞれの言葉をかける。
悠仁「応!ありがとな伊地知さん!!」
順平「ありがとうございました。」
七海「お疲れ様です。」
中也「手前こそ、休みに備えて休んどけよ?」
悠仁「中原先生それ意味わかんねぇ。」
中也「アイツにはそれが必要なんだよ。」
そんな会話を聞きつつ、伊地知は次の休みへの妄想を繰り広げながら車を出した。
× × × × × ×
悠仁「あ、先生。順平って今日どこに泊まるの?」
中也「あ?あ〜…手前が過ごしてるとこでいいんじゃねェか?」
悠仁「適当!?別にいいけど!!」
順平「いいの!?」
虎杖のノリに置いてかれている順平は、無意識のうちに虎杖に振り回されまくっている。
悠仁「お、やっと高専見えてきた!!」
順平「この、階段、長すぎるよ…」
高専の長い長い階段に体力を持っていかれた順平に、虎杖は笑いながら言った。
悠仁「順平の体力が無さすぎるんだっ、て…」
そして、階段を登りきると固まる。
突然のことに、不審がる順平。
順平「?どうしたの?虎杖く……」
やっとのことで登りきった順平も、その先の光景に口を閉ざす。
石畳の地面、鳥居、灯籠。
そこに立つ、出迎えの教師達。
五条「おっ疲れサマンサ〜☆」
夏油「ご苦労だったね、みんな。」
太宰「お帰り〜…一人余計なの帰ってきたけど。」
中也「誰のことだオラ。」
そして、
母親「お帰り、順平。」
順平「か、あさん?な、んでッ…?」
失踪していた筈の、吉野凪の姿。
母親「無事で、よかったッ…」
順平「母さんッ!!」
順平が母親に駆け寄り、固く抱き合う。
未だ疑問顔の悠仁に、太宰は笑って言う。
太宰「実はね、こういう事だったのだよ。」
× × × × × ×
ラッキーアイテム
喜久福
ラッキーキャラクター
太宰治
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あひ(プロフ) - 赤美恭さん» いえいえ、こちらとしては、読んで頂けるだけで土下座物なので…お気遣いありがとうございます。楽しんで書かせて頂きますね!! (2021年2月14日 16時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
赤美恭(プロフ) - こちらこそ有難う御座います。楽しみに待っておりますね!ゆっくりで大丈夫ですから健康に差し支えない程度に急がずで^^* (2021年2月14日 15時) (レス) id: 9a2b9c4af4 (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 赤美恭さん» それからリクエスト頂き感謝します!!2年生ズと先生の出会い、それからパーティー編ですね、承知しました!!個人的に書くか悩んでいた所だったので、喜んで書かせて頂きます!!続編の方で書こうと思うので、気長に待っていただけると嬉しいです。長々とすみません() (2021年2月13日 22時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
あひ(プロフ) - 赤美恭さん» コメントありがとうございます!!そう言って頂けて本当に嬉しいです!!キャラクターの姿が想像できて楽しいなんて物凄い褒め言葉を頂きました…これからも作者の妄想に付き合って頂ければ幸いです。 (2021年2月13日 22時) (レス) id: 3b7f0ae71c (このIDを非表示/違反報告)
赤美恭(プロフ) - 無茶を承知の上でのリクエストのようなものですのでスルーして頂いても構いません。これからも応援しております (2021年2月13日 20時) (レス) id: 9a2b9c4af4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AHI | 作成日時:2021年1月30日 23時