Chapter6 『はじめてのしごと』 ページ7
父「おい、影斗」
ある日、俺は父さんに呼ばれる。
『はーい！』
俺はあの日以来、顔を前髪で隠すようになった。
あの冷たい瞳を見たくなかったから。
嘘だと思いたかったから。
父「お前に初めての依頼だ。絶対成功させろよ」
『おん！分かったぁ！』
そう言いニコっと笑えば父さんは安堵したような顔をする。
仕事の内容はとある宗教の教祖を殺せばいいとのことだった。
今日その人は午後神への祈りだのなんだので1人になるらしい。
その時にやるということだ。
父さんと母さんの期待を裏切らないように俺はしっかり準備してその宗教の場所まで行った。
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『うお…でけぇ…！』
その場所はとても大きくて広かった。
迷子になりそうだが一応その祈る場所は知っているため影の中で移動しながら進む。
守りにもバレなさそうでそのまま部屋につく。
なにか必死に祈ってるせいか、俺が気配を消しているせいかそいつは気づかない。
『すまんな。』
そう言い俺は手に持っていたナイフでそいつの首を掻っ切った。
教祖「ｸﾞｱｱｱｱｱｱｱ！！！！！！！」
切られた時にやっと気づいたようで驚きと痛みで悶え苦しんでいるようだった。
真っ白だった服が首の赤い血で鮮やかに染め上がっていく。
『かわいそ…』
そうﾎﾟｿｯと呟けばそいつは俺に助けを求める。
教祖「おまｯ…はやく…はやくｯ…助けろｫ…」
『すまん。俺はお前を殺さなあかんねん。仕事やから』
教祖「う…そだろ……。こんなガキがｯ…」
『暗殺者の子供やからさ(ﾆｺ』
そうしてとどめを刺そうとした時
信者「教祖様、どういたしましたかｯ…！？」
信者共がこの部屋に入ってくる
まぁここの部屋は広いからまぁまぁ逃げ道はあるけど…。
最悪や。
多分さっきの悲鳴で来たんやな…
『あぁ…バレてもうたやん』
信者「ｷﾞｬｧｧｧｧｧ！！！！！！教祖様がｯ…教祖様がｯ！！！！！早く助けを！！」
信者2「いや、早くこいつを捕まえろ！！！！」
『やべっ！』
そう言い逃げようとするが次の瞬間首元に信者の手が届きかける。
『はっ…？』
信者「ﾁｯ…外したか…」
信者2「こんなガキが避けただと！？」
信者「教祖様を殺したのはこいつだ！今すぐ捕まえてこいつの首をはねなければ…」
『ｯ…やらせるかよ…』
そうして俺の追いかけっ子が始まった。
【負けたら死んじゃう鬼ごっこ】
Chapter７ 『おりのなかのこ』→←Chapter5 『わすれたふり？』
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