137話 特別な笑顔�� ページ47
*零side*
「安室さんとAさんは、恋人なの？」
「違うよ。Aとはただの同期さ」
「そうなんだ…。でも安室さんって、Aさんを見る目が凄く優しいよね」
「……そうかな？」
「うん。ふとした時とかね。無自覚だったの？」
まさか、コナンくんにまで指摘されるなんてな。
彼の観察力や洞察力が、優れているのも勿論ある。
だが俺は、Aが絡むとどうも、感情を制御しきれていないらしい。
“無自覚なんだろうが、Aを見る視線が本当に優しいんだよ、降谷は…”
思い出すのは萩原の、あの言葉だった。
……なぁ、萩原。
俺はやっぱり今でも、そんな目をしているらしいよ……
「……いや。無自覚って訳でもないさ。以前、全く同じ事を言われたからね」
「え…？」
「そうだね…。Aとは警察学校時代からの、長い付き合いだし。やっぱり、特別な存在ではあるからかな…」
Aの、松田にだけ向けた特別な笑顔。
松田が、Aだけに向けた優しい笑み。
２人が同じ気持ちだった事は、すぐに気が付いた。
やがてAのあの笑顔は、見る事が出来なくなってしまったが…。
今も昔も変わらないのは、Aを見る俺の視線。
それと、あの頃から何も変わらない、俺とAの関係……か。
「……もしかして安室さん、好きなの…？Aさんの事…」
「おませさんだね、君も…」
「安室さん、休憩ありがとうございました！上がって下さい！」
丁度いいタイミングで、梓さんが戻って来てくれた。
「お疲れ様です、梓さん！お先に失礼しますね！じゃあまたね。コナンくん」
「あ……うん。バイバイ。安室の兄ちゃん───…」
**
「零、ポアロお疲れ様」
そう言ってAは、俺に缶コーヒーを差し出す。
「ありがとう。Aもお疲れ」
缶の封を開け、Aと２人で乾杯をする。
「給湯室の冷蔵庫に、零のお弁当冷やしてあるから。また休憩の時にでも、チンして食べてね」
「助かるよ。ありがとう、A」
「ふふっ。どういたしまして。昨日新しく漬けたセロリも、ばっちり入れてあるから」
「それは楽しみだ。休憩が待ち遠しいな」
そう言うと、Aはにっこりと微笑んだ。
いつかあの特別な笑顔が、また見られたらとは思う。
だが今は、この笑顔が何よりも愛おしい。
松田の代わりに、なりたい訳じゃない。
代わりにもなれないが、何よりAなら笑って言うだろう。
零は零だよ、と───…
*
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ゆかの(プロフ) - RURUさん» RURU様こんばんは！ニヤけて下さって嬉しいです(*´ｰ`*)降谷さんとうとう告白すっ飛ばしてプロポーズまがいなこと言ってしまいましたね…(笑)夢主さんの反応や今後の展開など、いい意味で裏切られる様に頑張ります！励みになるコメントいつもありがとうございます！！ (2018年9月4日 0時) (
レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - おっおっ？！ついに言いました！？かっこいいーーー目がハートで顔のニヤケが止まりません！この後どんな風に発展していくかとっても楽しみです！続きを楽しみに待ってます。頑張って下さい！ (2018年9月3日 22時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - はむたさん» はむた様ぁぁぁ！！！早速来てくださって本当に嬉しいです！！ありがとうございます！！パート�気�らまた読み直して下さってるなんて感激すぎて…！！才能なんて勿体なきお言葉まで…恐縮です…ヽ(；▽；)ノ少しでも楽しんでいただける様にこれからも頑張ります！！ (2018年9月3日 20時) (レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
はむた - （お言葉に甘えて）また来ましたぁぁ(ﾟ∀ﾟ)ひとまず�気�ら読み直しています（笑）原作のシナリオと設定に忠実で、ここまで違和感なく構成出来るのは才能ですね♪ (2018年9月3日 8時) (レス) id: 2a45c3a958 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - はむたさん» はむた様、初コメありがとうございます！！一気読みして下さったなんて感激です…！ありがとうございます…！！最後は降谷さんと幸せになれるように、これからも頑張って更新していきたいと思います(｀・ω・´)もし良ければまた遊びにいらして下さいませ(*´ｰ`*) (2018年9月3日 0時) (レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかの | 作成日時：2018年7月23日 1時
