94話 予想外のお誘い ページ3
*零side*
「サーモン美味しい…！口の中でとろける…！」
「あぁ…。あの値段でこの美味さは信じられない！」
「鶏肉も美味しい…！零の味付け最高…！」
「それを言うなら、Aのセロリの漬け物が最高だ」
俺もAもお互いを褒めるものだから、俺達は顔を見合わせ、プハッと笑い合った。
今日買った食材で作った料理を早速食卓に並べると、どれも本当に美味しいと、顔を綻ばせながら食べてくれるA。
そんなAを見ていると、思わず頬が緩む。
……だが、どうも胸は痛かった。
「ねぇ。次も休みが被ったら、またゆっくり行ってみない？」
「そうだな。今日は全部見る時間がなかったし、今度は他のコーナーも見に行こう」
「賛成！楽しみだわ！」
「あぁ。俺もだ───…」
そして食後。
約束していた、新作のヨーグルトデザートをAに提供する。
「新作デザートの特製ヨーグルトケーキ。お好みでベリーソースをかけて召し上がれ」
「待ってました！ありがとう、零！」
いただきます、と明るい声でそう言ったAは、早速フォークを手に取る。
「……美味しい。何これ、美味し過ぎる…！零天才…っ！」
「…良かった。気に入って貰えて何よりだ」
無邪気にケーキを食べるAに、俺は安堵すると同時に、より一層胸の痛みを感じた。
泣いた事を悟られない様にと、ずっと必死に明るく振る舞うA。
いたたまれなくて、とうとう俺は我慢ならず、Aの頭をそっと撫でた。
「…！」
辛い事があったなら、俺の前でくらい、無理する必要ないだろう。
するとそれを感じ取ったのか、Aの手がピタリと止まる。
「……嬉しいよ。まさか、泣く程気に入って貰えたなんてな」
「……っ」
Aの目からは、ポロポロと涙が零れた。
俺はそっと、Aの頭を自分の胸に寄せる。
「……うん。ほんと……美味しい…。凄く、美味しい……ッ」
Aは小さく肩を震わせ、俺の胸で、静かに涙を流した───…
**
「……ねぇ、零」
やがて、Aが落ち着きを取り戻す。
「ん？どうした？」
涙の原因を話してくれるのだろうか？
Aが話しやすい様に、出来るだけ優しい声音で問う。
「その……」
「いいよ、何でも言ってくれ」
Aの事なら、全部受け止めるから。
「……今夜、一緒に寝ても、いい…？」
「……え？」
Aの口から発せられたその言葉は、俺の予想を遥かに超えていた───…
*
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ゆかの(プロフ) - RURUさん» RURU様こんばんは！ニヤけて下さって嬉しいです(*´ｰ`*)降谷さんとうとう告白すっ飛ばしてプロポーズまがいなこと言ってしまいましたね…(笑)夢主さんの反応や今後の展開など、いい意味で裏切られる様に頑張ります！励みになるコメントいつもありがとうございます！！ (2018年9月4日 0時) (
レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - おっおっ？！ついに言いました！？かっこいいーーー目がハートで顔のニヤケが止まりません！この後どんな風に発展していくかとっても楽しみです！続きを楽しみに待ってます。頑張って下さい！ (2018年9月3日 22時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - はむたさん» はむた様ぁぁぁ！！！早速来てくださって本当に嬉しいです！！ありがとうございます！！パート�気�らまた読み直して下さってるなんて感激すぎて…！！才能なんて勿体なきお言葉まで…恐縮です…ヽ(；▽；)ノ少しでも楽しんでいただける様にこれからも頑張ります！！ (2018年9月3日 20時) (レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
はむた - （お言葉に甘えて）また来ましたぁぁ(ﾟ∀ﾟ)ひとまず�気�ら読み直しています（笑）原作のシナリオと設定に忠実で、ここまで違和感なく構成出来るのは才能ですね♪ (2018年9月3日 8時) (レス) id: 2a45c3a958 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - はむたさん» はむた様、初コメありがとうございます！！一気読みして下さったなんて感激です…！ありがとうございます…！！最後は降谷さんと幸せになれるように、これからも頑張って更新していきたいと思います(｀・ω・´)もし良ければまた遊びにいらして下さいませ(*´ｰ`*) (2018年9月3日 0時) (レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかの | 作成日時：2018年7月23日 1時
