111話 公安の恋愛事情 ページ20
*Aside*
「いいよなぁ、降谷さんは。毎日Aさんの手料理が食べられて…」
藤野くんが、ぽつりと呟いた。
「えぇ！？やっぱり降谷さんとAさんって、そういうご関係なんですか！？」
「あっ！やべ…。すみません、俺…っ」
「藤野、お前な…。すみません、Aさん…」
藤野くんの言葉に梅崎くんが大きく反応し、裕也くんが呆れた様に頭を抱える。
藤野くんも、やってしまった！と気まずそうに口を押さえていた。
「ううん。同居の事は、別に隠してる訳じゃないから。でも梅崎くん、多分１つ勘違いしてると思う」
「？」
「私と零は確かに一緒に住んでるけど、別に恋人じゃないわ」
「え…？恋人じゃないのに、同居されてるんですか…？」
「そういう事。もうかれこれ、３年近く経つかしら」
「そんなに前から…。藤野が知ってるって事は、風見さんもご存知だったんですか？」
「あ……あぁ。だが上司のプライベートに、そう首を突っ込める訳ないだろう…」
裕也くんの言葉に、思わずクスリと笑う。
零が裕也くんに、どれだけ私達の事を話しているのかは知らない。
でも遠慮して聞いてこなかっただけで、裕也くんも実は気になってたんだろう。
「……前からお伺いしたかったんですが、どうして降谷さんと同居されてるんですか？恋人じゃないのにも関わらず…」
質問者が梅崎くんから藤野くんに変わり、彼の質問に少し考える。
藤野くんの告白をお断りしてから、彼の明るい性格からか、気まずくなる様な事はなかった。
だけど彼も、本当はあの時から私と零の関係を、詳しく知りたかったんだろう。
恋人でもないアラサーの男女が、１つ屋根の下で生活している理由。
私１人の問題じゃないから、当たり障りのない様にしか話せないけど…
「……何かと仕事上で、都合が良いからよ」
「仕事、ですか…？」
「えぇ。お互いの得た情報をいち早くリーク出来る様になったり。１人で居るよりも、２人で居た方が安全だったりするからね」
私の言葉に、裕也くんと梅崎くんは納得そうな表情をする。
だけど、藤野くんだけは眉をひそめた。
「……でも、Aさん。仕事の為だけに降谷さんと一緒に住まれてる訳じゃ、ありませんよね…？」
「え……」
「Aさんこの間……降谷さんの事、この世で最後の一番大切な人だって、仰ってたじゃないですか…」
「…っ」
藤野くんの言葉に、じわりと胸が痛んだ───…
*
111.5話 公安の恋愛事情 side風見→←110話 鬼の居ぬ間に
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ゆかの(プロフ) - RURUさん» RURU様こんばんは！ニヤけて下さって嬉しいです(*´ｰ`*)降谷さんとうとう告白すっ飛ばしてプロポーズまがいなこと言ってしまいましたね…(笑)夢主さんの反応や今後の展開など、いい意味で裏切られる様に頑張ります！励みになるコメントいつもありがとうございます！！ (2018年9月4日 0時) (
レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - おっおっ？！ついに言いました！？かっこいいーーー目がハートで顔のニヤケが止まりません！この後どんな風に発展していくかとっても楽しみです！続きを楽しみに待ってます。頑張って下さい！ (2018年9月3日 22時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - はむたさん» はむた様ぁぁぁ！！！早速来てくださって本当に嬉しいです！！ありがとうございます！！パート�気�らまた読み直して下さってるなんて感激すぎて…！！才能なんて勿体なきお言葉まで…恐縮です…ヽ(；▽；)ノ少しでも楽しんでいただける様にこれからも頑張ります！！ (2018年9月3日 20時) (レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
はむた - （お言葉に甘えて）また来ましたぁぁ(ﾟ∀ﾟ)ひとまず�気�ら読み直しています（笑）原作のシナリオと設定に忠実で、ここまで違和感なく構成出来るのは才能ですね♪ (2018年9月3日 8時) (レス) id: 2a45c3a958 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - はむたさん» はむた様、初コメありがとうございます！！一気読みして下さったなんて感激です…！ありがとうございます…！！最後は降谷さんと幸せになれるように、これからも頑張って更新していきたいと思います(｀・ω・´)もし良ければまた遊びにいらして下さいませ(*´ｰ`*) (2018年9月3日 0時) (レス) id: 2d500e497d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかの | 作成日時：2018年7月23日 1時
