【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。2

53.新たな出会い ページ48

今日は食材を大量に買い込もうと
少し離れた大型業務スーパーに来ていた。
そしてこれはデジャブだろうか…
今しがた買ったばかりの大量の
お買い得玉ねぎが通りすがりの
女性のバッグの金具に引っかかり
それを纏めていたビニールが
意味を成さなくなった。

何？この後またひったくりが出るの？
駐車場はもう少し先だというのに
全くついてない。
軽くため息を吐きながら
落ちた玉ねぎを他の食材を入れた
ビニールに入れていく。

だが容量が足りないのだ。
普通に考えてそうだろう。
両手に抱え込めば何とかなりそうな
残りの玉ねぎをどうするかと
その場で考え込んでいると
目の前に見えた男性物のスニーカー。


？｢お姉さん大丈夫ですか？
良かったら僕もお手伝いしますよ！｣

『あ、すいません…助かり……ま、す…』


意気揚々と残りの玉ねぎを
拾ってくれる声に顔を上げてみれば…


『あ………キッドだ……』

快｢……っ！？なななな…
何ですか！？よく聞こえなかったな〜！？｣


しゃがみ込んで俯いていた顔を上げれば
そこに居たのは黒羽快斗だった。
あまりの偶然に思わずキッドと
口から出てしまったのだった。

こりゃどうするか、
快斗君もしどろもどろしながらも
聞かなかった事にしてくれてるが…
でもこの先この子とも何かしら
接点を作っておけば助けになるかも。
出来れば快斗君のビッグジュエルも
協力してあげたいし…

まぁでも私の事を詳しく
説明する事も無いだろうと
敢えて思わせ振りな行動に出る事にした。

別に彼の反応見てちょっと楽しい…
とか意地悪な心持ってないからね！？
からかいたい、面白い…
とか全然思ってないからね！？


快｢お、お姉さん…？｣

『あ、あぁ…私何か言ったっけ？
というかごめんね、手伝ってもらっちゃって
！』

快｢はは…いいんですよ！！
どこまで持って行きます！？｣

『駐車場に車あるから
そこまでお願いできる？ありがとうね！』


両手いっぱいに玉ねぎを抱えて
運ぶのを手伝ってくれる快斗君。
さっきのポロっと言っちまった言葉が
未だ引っ掛かっているのか
返事がいちいち歯切れ悪い。
くそぅ…可愛い…もっと見せろ…←

つかこの世界の住人、約三名は
からかうと反応が面白いと思っている。
一人はコナン君。もう一人は平次君だ。
いつか絶対大阪に行ってやろ…
たこ焼き食べに。あ、串カツも！！

そんな邪念をグルグルさせていれば
あっという間に車まで到着した。

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