【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。2

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…確信突かれたなぁ。
つかどんな観察力だよ、いや分析力か？
私そんな素振り一切見せてないぞ？
…客観的だと分かりやすいのか？

瞬きも忘れて松田君を見つめたまま
動けなくなってしまった。
本当にビックリだ。


松｢残して逝っちまった側から
言われた所で説得力はないだろうが
それを受け入れる強さを持て。｣

『………松田君こっわ…』

松｢人聞き悪ぃな。
いい歳なんだ、結婚してガキつくって
天国にいる奴らに早く見せてやれ。｣


とっくのとうに吹っ切れていたのは確かだ。
それでも誰かを恋愛感情で好きになれないのは
失う怖さから少しでも遠ざかる為。
失う怖さを誰かに感じて欲しくない私の我儘。


『ヘタレなんすわ、私。』

松｢本当それな。｣

『うっせバーカ…』

松｢ヘタレでもお前はいい女だよ。｣


…………はい？


『…酔っ払ってる？』

松｢まだまだ呑めるぞ？｣

『アルコール分解の異常者め…』

松｢人の事言えるかよ。｣


変わらず酒を煽りながらも
肩に回された腕は私を引き寄せる。


松｢生きてりゃ絶対終わりは来るんだ。
だったらそれまでは好きに生きりゃいい。
勿体ねぇぞ。｣


どこか遠くを見てる松田君の目は
心からそう思っているんだろうなと
思わせるものだった。


『言葉に困るんだけど？』

松｢気にすんな、言いたいこと言え。｣

『………なんか吹っ切れたかも。
怖くなくなった…のかな？
純粋に私も勿体ねぇなって思ったわ。』

松｢素直でよろしい。｣


不思議だね、ただ一言諭されただけなのに
今までそう過ごして来た時間が
素直に勿体無いってなって思ってしまった。
きっと松田君に言われたからだろう。
だって彼の時間はもう止まってしまって
いるのだもの。

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