【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。2

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先程まで優しく撫でてくれていた手は
握り拳を作り脳天をグリグリと攻めてきた。
物理的に凹む！！
さっきとはまた違う意味で凹む！！
つかそこ押されると下痢になるぅぅぅ…

早く終わらせるぞと急かす松田君の
言葉に私はカバンのポーチを開ける。
いつ何時でも不意に飛び出してしまった
鼻毛を切るための小さなハサミを取り出す。

普段気を付けててもいるからね？
たまに隠れてた長いヤツが
ピョン！って顔出す時あるからね！？

言われた通りにパチパチコードを切る。
それにしても爆弾を目の前にすると
こんなにも緊張するんだな…

兄貴も松田君や萩原君も
大変な仕事してたんだね…

最後のコードを切ると止まるタイマー。
緊張感でろくに出来ていなかった息が
ふぅ…と出ていく。


松｢さすが俺。｣

『切ったのは私だ。』

松｢いや、俺がいたからだ。｣

『いやいや、私が呼んだからだ。』

松｢いやいやいや…｣

『いやいやいやいや…』


無事に爆弾は止まり
くだらない言い合いをしてれば
下まで来ていた観覧車。
チラリと覗けばあれま佐藤刑事…
皆はオロオロしちゃって、
こりゃ後で説教でもくらうかな？


『ありがとね、近々呑むべ。』

松｢そりゃ歓迎だな。
でもお前、その赤い目で降りるのか？｣


何を言ってんのかと思い鏡を見れば
さっき泣きそうになった目が
少し赤くなっていた。


松｢…かけとけ。｣


そう言って私にかけてくれたのは
松田君のサングラスだった。


『助かるが…
これ皆に見えんのかな？』

松｢んな事ぁ知るか。｣

『まいっか、大切にする…
ありがとう。』

松｢ん、またな。｣


そして私は観覧車を降りた。

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