【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。2

・ ページ31

『松田くぅぅぅぅぅんんん！！！
契約した我の元に召喚んんん！！』

松｢…勝手にRPGの召喚獣的な位置にするな。
契約した覚えもねぇ。｣

『それでも来てくれる松田君大好きだ。』

松｢はいはい…って、
お前何？一人で観覧車乗るのが趣味なわけ？｣

『馬鹿野郎よく見ろポンコツ。』


好きだと言ったり馬鹿呼ばわりしたり…
とぶつくさ言いながらも足元に目線をやる。


松｢…物騒なモン持ってんじゃねえか…｣

『私制作じゃないんだけど。』

松｢んなこたぁわかってるさ。｣


重い溜息をつきながら隣に腰掛ける松田君。


松｢……嫌なシチュエーションだな。｣

『思わず松田君呼んじゃったけど…
何かごめんね？』

松｢いや、気にすんな。｣

『やべぇ…ちょっと泣けてきたかも。』

松｢なんでだよ。｣


何も考えずにこの場に松田君を
呼んでしまった私は勝手に
センチメンタルになって
気まずいのに耐えきれず煙草に火をつけた。


松｢お前ここは禁煙だぞ。｣

『よく言うよ…グラサンヘビースモーカーが。』

松｢変なあだ名付けんな、センスねぇ。｣


お互い憎まれ口を叩きながら
松田君も煙草に火をつけ始める。
待って煙い。ダブル喫煙けっむい。

横では松田君が爆弾をマジマジと見ている。


松｢素人作品だなこりゃ、
決められたコードさえ切れば止まる。｣

『ういっす。それにしても
何で私達間では触り合えるのに
他の物体は触れないのかねぇ…』

松｢そりゃ死んでっからだろ？｣

『サラッと言うなよ…悲しくなる。
よし…的確な指導お願いしますよ？』

松｢任せろ。｣


そう言って私の頭に乗せてくれた手。
そうだよ…こうやってちゃんと
感じられるんだよ…？
にしても安易だった…本当にごめん…


松｢余計な事考えるなよ？｣

『…考えてないもん。』

松｢あのなぁ、顔に書いてあんだよ。
しょぼくれてる暇があんなら
これ片付けるのに集中しろ。｣

『だって…』


あぁぁぁぁ…やばい、凹む。
3リットルくらい水が溜まるんじゃね？
ってくらいかなり凹む。
さっきの私の馬鹿野郎！！！


松｢俺はな、もう未練はねえの。
誰かさんのお陰でまたこの世界にいるけど
なんとも思っちゃねえ。
むしろお前とは生きてた頃みたいに
話せるし触れるしで割と楽しんでんだよ。
ま、お前限定みたいだけどな。｣

『あいつらもいるしな…ってか。』

松｢台詞取るんじゃねえ阿呆。｣

『…ありがとう。
これからもよろしく…』

松｢俺お前が死ぬまで成仏できないの？｣

『知らねぇ。』

松｢この野郎っ！！｣

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す