【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。2

35.ある意味すげぇモブ女 ページ4

よし、泣くだけ泣いてスッキリ！
気持ちを入れ替えて作戦三日目。
相変わらず諦めてくれない彼女に
引き続き偽彼女を演じる。

周りに悟られない様に
さりげなく見せつける。
そして今日は少し動きを見せてくれた。
見せ掛けのソレに対して顔を歪めたのだ。


『やっと動きが見えたねぇ。』

降｢そのまま何とか諦めてくれるといいんだが…
今日は少し登庁するから気を付けて帰ってくれ。｣

『夕飯作っておくからね〜』


と、軽く会話を済ませて別れたが…
まさかの嫌な予感の方に進んでしまった様だ。
人通りの少ない路地で
待ち伏せをしていたらしい彼女。


女｢貴女は安室さんの何ですか？｣

『あ、こんばんわ！
いつもありがとうございます〜』

女｢質問に答えて下さいっ！｣


挨拶しただけなのに怒られちまったい。
そんな怖い顔しなくてもいいじゃん…ちぇ


『何って同棲してる彼女…？』


思わず疑問形になった。
あぁ、嘘を付けない性格って不便！
でも心配はいらなかったらしい。


女｢安室さんと別れてください！！
私、あの人が本気で好きなんです！！
貴女より幸せにしてあげられます！｣

『そりゃすげぇ自信ですこと…』


迫る剣幕に思わず乾いた笑いしてしまった。
私にポーカーフェイススキルをくれ！！
…ん？いや、これは演劇だ。
そうだ…高校時代の掛け持ち演劇部を思い出せ！！


『ごめんなさい、
私達…結婚の話も出てるのよ？』

女｢話が出てるだけでしょう？
問題ないじゃないですか…｣


おぉい、引かねえなこの子！！
逆に色々通り過ぎて
段々リスペクトしたくなってきた！！


女｢どうしても…譲って頂けないみたいですね…｣


いやあんた、譲るって物じゃねぇんだからさぁ…


女｢貴女が居なくなってしまえばいい話ですね。｣


すると物陰からぞろぞろ出てくる
強面の男性達。
んー、すげぇドラマ展開。
フィクションでしか見たことないよこの図…
どうしたものかと考えながら
一応怖がっておこう。


『な、何なんですか貴方達…っ！？』


待って、ぷっ…
自分で言っておきながら
キャラじゃない様子に笑えるっ！！
違う意味で震えるっっ！！
ウケ過ぎてウケ過ぎて震えるっ！！


A｢ごめんねお姉さん〜
この子に結構貰っちゃっててさぁ〜｣

B｢歳上そうだけど綺麗じゃね？｣

C｢でも乳小さいなぁ…｣


なんか褒められたと思ったら
貶されたんだけど？
怒っていい？怒っていいの！？

やっちまっていいかなぁぁぁぁ！？！？

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