【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。2

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律side.


突然視界が暗くなった。
理解した時には零の腕の中にいた。


降｢俺もいつその時が来るかは分からない。｣

『…………………』

降｢でもな、俺と関わった以上
律…その時はお前も連れていくからな。｣

『っ…！！』

降｢覚悟、しておけよ…？｣


止まったはずの涙がまた流れていく。
当時私は家族に置いて行かれたと、
何故私も連れて行ってくれないのかと
どれだけ泣いただろう…

聞きたかった言葉だった。
きっと父さん達は生きている私が
幸せになる事を望むだろう。
でも残された側は…こんなにも辛いのだ。

自分自身がこの世界に来る直前の事故、
家族に会えるんじゃないかと多少の希望を持った。
でもそれは継続してしまって
こうして生きている。特殊な方法で。
だから…


『…お断りするわ。』

降｢え"…？｣


顔を上げて妖しく笑い言い放つ。
その言葉になんとも間抜けな顔をする零。


『私が絶対殉職なんてさせないから。』

降｢泣きながら言われても説得力ないぞ？｣

『うるさいっ！』


只ごめん、もう少し…と
彼の胸に顔を埋め直した。


『ありがと…』

降｢………あぁ。｣




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



おまけ(会話のみ)



『私はもうちゃんと自分の足で立ってるの！
だから全然元気で過ごせるんだよ！！』

降｢かなり上の空だったぞ？｣

『リアルな夢見て少しだけ
思い出しちゃっただけですー！！』

降｢ふ…そうか、じゃあ安心だな。｣

『心配掛けました、でもね零…
あの言葉…普通はおかしいのかもしれないけど
凄く嬉しかったよ…』

降｢ん？本当に離すつもりはないぞ？｣

『…へ？』

降｢もう1回言ってやる、
覚悟しておくんだな。｣

『お、おぅ……？』

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