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5 ママの過去 ページ5

宮瀬さんがさって行った後、私は今あった事がのみ込めなくてしばらく固まっていた。
でもそうしていても仕方がないと気付き、まずはママにことの真相を聞いてみる事にした。
自然と歩が速まる。
帰宅するとママはキッチンで私の秀明用のお弁当を作っていた。
「ママ。」
と声を掛けるとママは手をとめて振り向いた。
う、ううん・・・。なんて言おう。
そう考えあぐねているとママがにっこりと笑ってこういった。
「分かってる。モデルの事でしょ。その事なら今から説明してあげるから、テーブルについてて。」
「うん。」
そういって素直に椅子に座る。でも、手を洗っていないのを思い出すとすぐにお手洗いに立った。
お手洗いから戻るとママは私と反対側の席に座っている。
「おまたせ。」
さっそく、ママが話し始めた。

「彩、突然こんな事になってしまって本当にごめんなさい。
 今日、宮瀬さんから電話が来た時にそろそろ彩にも話さなきゃいけないかなって気が付いたわ。
 今からママが言うことは彩はとても驚くかもしれないけれどどうか聞いて下さい。」

ひとつ、深呼吸をするママ。


「昔、ママはファッションモデルをやっていました。
 16歳の時から25歳までね。
 はじめは女子高校生向けのフッッァッション雑誌の専属モデル。そこそこ活躍してて、表紙は何度 も飾ったわ。その雑誌を卒業した後は、フリーのモデルとして大人向けの雑誌の仕事をしてたの。
 これが、その時の雑誌。」
というと、ママは2冊の雑誌を出してきた。

そこにはまだ若い頃のママがキラキラした笑顔で一面を飾っていた。
2冊目のは先程よりも少し大人びたママがポーズをきめていた。
どちらも自分のママだけれど、自分のママじゃないみたいだった。
「綺麗だね。ママ。」
思わずそう言うとママはニッコリ笑って「ありがとう。」といった。

そっかー。
改めて雑誌の中のママを見るとすごく輝いていた。
カッコイイな。

はじめは意味が分からないと思ったけれど、モデル、



やってみてもいいかもね。

6 モデルとは→←4 怪しげな人物の正体



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藤峰莉咲 - 未羽さん、ありがとう!これからも頑張ります。 (2018年5月7日 18時) (レス) id: 952dfedcf3 (このIDを非表示/違反報告)
未羽 - 更新楽しみにしてます!頑張って下さい (2018年4月29日 19時) (レス) id: a1430944e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藤峰莉咲 | 作成日時:2018年4月29日 18時

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