箱詰めされた男達を拾っちゃったんだが【混部】2

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その女の子と話が合ったのでガールズトークに花を咲かせていると、先程の「先生」と呼ばれていたカッコいいお姉さんが帰ってきた。長居し過ぎたかも…。



？「さっき殴られた所はどうですか？」

A「あ、お陰様ですっかり治りました、ありがとうございます！」

？「治ったようなら良かったです、深入りするようで悪いのですがあの子達とはどう言う関係性なのですか？」

A「あの子達は……えっと…いじめっ子…です…。」



そう言うと一気に部屋の空気が凍り付く。先程の金髪のイケメンさんも目が点になっている。そこまで驚くことなのかな…？



私が「あ、全然気にすることないですからね！？」と慌てて加えるが、さっきまでガールズトークを楽しんでいたあの女の子も「え…？いじめられているの…？」と心配そうに言っている。



？「まさかそんなことがあったなんて…質問が良くなかったですね…。」

A「いえ、今に始まった事ではないですし、大丈夫ですよ」

？「あの、もしまたその人達のことで何かあったらいつでも来てね！相談とか乗るよ！」

A「そんな…申し訳ないですよ…見ず知らずのあなた達に迷惑をかけてしまうし…。」



助けてくれる人、寄り添ってくれる人がいる安心感は何にも換えられないだろう。しかし、彼等は今日会ったばかりの人だ(ジョナサンさん達も最近会ったばかりの人だけど)。



あまり迷惑はかけたくない。こんな良い人達を巻き込むなんて、私には出来ない。それに、この間どこかの誰かが「いじめはいじめられる側に問題があるんだ」とかなんとか言ってたしきっと私に問題があるんだ。



A「私に問題があるのがいけないんです…だから、私でなんとかします」

？「あなた…今何年生ですか？」

A「あ、高1です…。」

？「まだ高校生活は2年もあります、その期間耐えるのは相当強靭な精神を持っていないとハードですよ」



そう言われると…どうも信じてしまう。もしかしたらその「強靭なメンタル」を持っている人は「私のメンタルが弱いと言いたいのか」と抗議するだろうが生憎私にはそんなメンタルは備わっていない。



悩みに悩んだ末、私は彼等にも頼らせていただくことにした。取り敢えず高校生活だけでも2年。私には耐えられ得る自信がなかったからだ。



帰り道、私は彼等の名前を覚えようとしていたのか分からないけどずっと反復していた。



A「シーザーさん、リサリサさん、スージーQさん、か…。」

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