歌なんて大嫌い (ページ12)

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9話ページ12

何度も攻撃をしては防がれを繰り返し、気づけば夜が開けそうになっていた

主(……そろそろ…決めなきゃ……)

お互いにこれが最後だとでも言うように構える

そして同時に動き、剣が混じりあったかに思えたが
ヴァンパイアは剣が混じり合う直前に、霧となり

しろのの目の前から消えた

主(( ˙-˙ )ﾁｯ)

しろのは心の中で舌打ちをしながら、帰路に着く

ボロボロのアパートに着いて自分の部屋へ入るとしろのは
パソコンを立ち上げ、部屋着にきがえゲームをしだす

ゲームをしながらしろのは考える

主(アイツ……強かった……)

300年生きているヴァンパイアにさえいきひとつ乱さず
踊るように、舞うように、蝶のように、軽やかな身のこなしで勝つしろのだったが

本気を出していないとはいえ、あそこまで渡り合えるヴァンパイアが居ることに

今までどこで見を潜めていたのか、なぜ自分はあそこまでの実力者に今まで気づかなかったのか

思い出せ、さっきの戦いを、相手の動きを、癖を、どうやって動き、考えるのかを、

頭の中で膨大な数式を、一度に大量の計算をしながらゲームで勝つというなんとも器用なことをしていた。

ゲームをしながら考え続け、気づけばあたりは明るく太陽は真上に昇っておりお昼になっていることを示していた