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テントの中には寝袋、ランタン、カセットコンロ、簡易な調理器具、それから私のスクールバッグが置かれていた。


あと今日の夕飯としてなのか、パン二つとカフェオレもあった。カフェオレは結構好きだから実は嬉しかったりする。

因みにどちらも在全グループで取り扱っている物。




「夜にパン……」




いや、食べ物があっただけマシと思っておこう。

私はクロワッサンを手に取り頬張った。

……そういえばカセットコンロ、何に使うんだろう。




ー$ー




クロワッサンを食べ終わった私はカフェオレを持ってテントから出た。


テントから出るのは気が引けたけど、あまりにも蒸し暑くて耐えられなかったから。



少し離れた所にコンクリ造りの花壇があったのでそこに座ってカフェオレにストローを刺して一口飲む。

ミルクの甘さの中に程よいコーヒーの苦味が含まれていて、今日一日の疲れを癒してくれているようだった。







「ここにいたんだ」





近くから聞こえた声にギョッとして顔を上げる。

目の前にいたのは1のサークルのあの男の子。
いつの間にいたんだろうか。





「さっきのゲームの時、あんたが相席とか意味のわからない事言い出したから驚いた」


「あぁ……あの時はかなり焦ってたから」


「……そう。
僕は標。中学三年生。あんたは?」




中三……背も高いし大人っぽいからてっきり高校生かと思ってたけど。




「小町A。高校三年生」


「……意外。二十歳過ぎくらいかと思った」


「それは老けてるって言いたいの?」


「そうじゃない。ただ……」


「ただ?」


「……何でも無い」



何を言いかけたか気になるけど、深く追求するような事でも無いので聞くのは止めた。




「あと、私が学生だって事は誰にも言わないで欲しい。まだ誰も知らないはずだから」


「わかった。言わない。
Aの事は……嫌いじゃないから」




唐突にそんな事を言われてストローを咥えたまま硬直する。

それくらい驚いたのだ。




「何それ。じゃあ嫌いだったら言いふらしてたって事?」


「さあね」


「怖い怖い」




私は花壇から立ち上がる。






「私、そろそろテントに帰る。
……そういえばパンあるけど、いる?」

「いる」




即答した彼にテントからメロンパンを持ってきて渡す。


私はどこか満足気に帰って行った彼を見送ってから、テントに入った。




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〃→←〃



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設定タグ:ゼロ一獲千金ゲーム , 逆ハーレム   
作品ジャンル:タレント
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マカロン(プロフ) - ナッツピさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。確認したところオリジナルフラグは付いていませんでした。もし今後も続くようでしたらお手数ですが教えて頂けると助かります。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: c48da97d00 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツピ - オリジナルになってます編集画面の下の方に書いてあるので外してください (2019年4月4日 21時) (レス) id: a274a13ed0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マカロン | 作成日時:2018年9月29日 7時

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