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茶熊学園2018:8 ページ23

*



ふぅふぅと息をととのえて、ディランさんにこう一言。


『ディランさんディランさん、私、さっき同じ話をリアムとしたんです。私、演劇部に入った方がいいですかね?』


唖然とするディランさんに近づきながら、ニコニコ笑顔でそういった。


しばらく唖然とするディランさん。




そしてそのあと、ボンッという効果音が聞こえてくるのでは、と思うくらいに顔を真っ赤にして怒鳴った。


「じ、じゃあ今まで全部わかってたのかよー!」

『はい!根本から先っちょまで全部理解してました!』

「うわあああああっ!!!」




耳まで真っ赤な顔を両手で包むディランさん。

そんなディランさんの背中をぽんぽんと叩いていると、イサミさんが竹刀を持って戻ってきた。


「終わりましたか?」

『あちゃ、ばれてました?』

「なんでわかるんだよ……」


どうやらイサミさんにはお見通しだったらしい。

空気を読んで、竹刀を持って壁の向こう側で待っていたようだ。


私は竹刀を受けとる。

そんな中でもディランさんは顔を隠していた。



仕返し大成功で私満足。


_____



『えいやあああっ!』

「キェエエエッ!!」


体格差?そんなの関係無い!

経験差?そんなの関係無……ある。


そんなこんなで稽古を始めた私とイサミさん。

ディランさんは先程やったらしいので、私たちのを見学。


ただ、私は剣なんて握ったことすらなかったせいで、掛け声だけは一丁前ではあるが、攻撃はかすりもしなかった。

頭の中では様々な疑問がぐるぐるする。


私の構え方はあっているのか、

竹刀の持ち方はあっているのか、

私は剣道に向いているのか。


イサミさんを見ると、同じものを握っているとは思えないぐらい落ち着いていた。

本当に同じ竹刀なのだろうか



『っ……負けんの上等!参りますっ!!』

「かかってきなさい。」



少しズルいかもしれないが、この学校は『自由』だ。


私は竹刀いっぱいにソウルを溜め込んだ。



そして思い出せ、

兄たちの剣の構えを。



『うらああああっ!』



そのあと感じた、自分の腹にイサミさんの竹刀が当たった感覚。


と、私の竹刀がイサミさんにかすった感覚。




_____


稽古が終わるとディランさんがこちらに向かってきた。


「Aすげぇな!あんなの初めてみたぞ!」

「えぇ、私も驚きでした。」


イサミさんも私の方に向かってくる。



その時素直に思った、


『…剣道、楽しい』

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きり。雑食(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます!現在今更すぎる茶熊2018編を更新中ですので、こちらが終わるまでヴァイスとの絡みは少々お待ちください…! (2020年3月12日 2時) (レス) id: 330208c88e (このIDを非表示/違反報告)
ココア - ヴァイスとのお話を書いてくれてありがたいです!私、ヴァイス推しなので、とっても嬉しいです!できればヴァイスとのお話をたくさん書いてほしいです!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 39ea8a8c3c (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - はい、あけましておめでとうございます。自分がゼロキスを好きなので、ゼロキスと言いたいところではありますが、落ちはありません。楽しみにしていただけ、嬉しい限りです。コメントありがとうございました。 (2019年1月9日 20時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)
フェリナ - 遅いけどあけおめ!白猫小説少ない中でこれ好きだ〜!楽しみに待ってます!あと質問これ落ちとかあるんですか? (2019年1月9日 17時) (レス) id: 04e428e6d7 (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - 愛音さん» あけましておめでとうございます。喜んでいただけてなによりです。現在端末が故障しており、更新に苦戦しておりますが、待っていただけると幸いです。コメント、ありがとうございました (2019年1月2日 14時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きり。雑食 | 作成日時:2017年6月17日 6時

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