茶熊学園2018:6 ページ21
『え、嫌だけど…』
「は?」
ぽかんと目を丸くしながらリアムのほうを見る。
私は運動部に入る予定だったんだ。軽音部に入る理由なんてない
たとえ写真んちらつかされても嫌なものは嫌だ。
と言ってもAは理解している。
『だってどうせリアムが持ってるなら他の人だって持ってたんでしょ?』
あのバイパーやりやがったなあとでぶっ飛ばしてやる。
そう思いながら眉間にシワを寄せながら写真を見るリアムの方を見た。
『なにもやる予定なかったら入ったかもだけど、運動部に入ろうって思ってたんよ』
「なんだダイエットってやつか?軽音部なら運動になると思うぞ。」
『いや違うから、諦めてよ』
_____
しつこく迫ってくるリアムには「あとでなんでも言うこと聞くから」って言うと引き下がっていった。
今考えるととんでもないこと言ったかもしれない
『体操服を常に着ていてもなにも言われなさそうな…この学校風紀にうるさい人いたし……』
風紀にうるさい人、と考えると浮かぶのはゲオルグの姿。
修学旅行の写真をシャルちゃんから貰ったときのゲオルグの顔を見て笑ったのを思い出した。
くふふ
そんな風に考えながらのんき気に廊下を歩く
すると窓越しに体育館が見えた。
『そうだよ、運動といえば体育館じゃん。なんでいこうとしない?』
手のひらをポンと叩き、思い付いた表情を見せ、そのあとに廊下を駆け抜けていった。
______
体育館に向かうとすぐに見えたのはバスケ部。
隣には剣道場があった。
そういえば私魔法しかやったことないかも、と剣道場を覗く。
すると恐らく見学に来たディランさんと、先輩のイサミさんが見えた。
『イサミせんぱ〜いっ!』
「げっ」
「おや…」
剣道場の外から声を出して手を振ると、イサミさんは紳士的な笑顔と共に手を振りかえしてくれた。
だがディランは私に会いたくなかったように声をあげ、フンと目をそらす。
なんで目をそらすか、理由は恐らくリアムと一緒だろう。
あんなに優しいお兄ちゃん対応をしてくれたディランさんから避けられるなんてなんだか泣けてくる。
バイパーさん許さねぇ
『剣道って女の私でもできますかね?』
「剣の道に性別などありませんよ。よろしかったらディラン殿と一緒に見学してみてはいかがでしょうか?」
道場の中にパタパタ入っていき、質問するとそういわれた。
私はもちろん
『はい!やりますやりますっ!!』
そう答えた。
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きり。雑食(プロフ) - ココアさん» コメントありがとうございます!現在今更すぎる茶熊2018編を更新中ですので、こちらが終わるまでヴァイスとの絡みは少々お待ちください…! (2020年3月12日 2時) (レス) id: 330208c88e (このIDを非表示/違反報告)
ココア - ヴァイスとのお話を書いてくれてありがたいです!私、ヴァイス推しなので、とっても嬉しいです!できればヴァイスとのお話をたくさん書いてほしいです!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 39ea8a8c3c (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - はい、あけましておめでとうございます。自分がゼロキスを好きなので、ゼロキスと言いたいところではありますが、落ちはありません。楽しみにしていただけ、嬉しい限りです。コメントありがとうございました。 (2019年1月9日 20時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)
フェリナ - 遅いけどあけおめ!白猫小説少ない中でこれ好きだ〜!楽しみに待ってます!あと質問これ落ちとかあるんですか? (2019年1月9日 17時) (レス) id: 04e428e6d7 (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - 愛音さん» あけましておめでとうございます。喜んでいただけてなによりです。現在端末が故障しており、更新に苦戦しておりますが、待っていただけると幸いです。コメント、ありがとうございました (2019年1月2日 14時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きり。雑食 | 作成日時:2017年6月17日 6時