止まった記憶 ページ3
私達はとりあえずリビングで話をすることに。
沖「その男の子は……安室さんですか?」
『え、ええそうなの…』
組織壊滅の日、何があったのか。
とはいえ今はまだ組織の残党が残っている。
なのでコナン君や哀ちゃん、赤井さんもまだ危険なため元に戻っていない。
零「どういうこと?僕は…小さくなっちゃったの?」
『…そう…みたいね』
零「学校は?」
学校…
そうだ。学校に行っていたはずだ。一年生だから、入学して間もないころだ。
沖「彼がいないとなると警察の方も困るでしょう」
『そうね…そこは私が伝えておく。』
零「ねえどうなるの?」
零は不安そうな顔でこちらを見上げる。
『大丈夫。何とかなるわ』
零「みんなは?」
『え?』
零「ヒロは?」
『っ…』
そうだ…
今の零の中ではまだ生きている。
まだこの時、
景光は、生きている。
・
部屋の静寂を破るかのように、沖矢さんが、立ち上がった。
沖「…すまない」
『(赤井さん…)』
沖矢さんが部屋を出ていたあと、零は不思議そうな顔をして私を見た。
零「なんであのひと謝ったの?」
『……気にしなくていいわ…ほら、今日は私の家に泊まる?』
コ「えっ、…Aさん大丈夫なの…?」
『えぇ。私が保護しているって伝えた方が手間いらないでしょ?』
コ「まあ…確かに…」
『ね、零?』
零「うん。お姉さん何だかAに似てるし!」
『よし!じゃあ行こうか!』
私は零の手を引いて、立ち上がった。
コ「じゃ、また…薬ができたら連絡するから…!」
『ありがとう、コナン君』
私よりもうんと背が高かった零を今は下に見て、
私達は工藤邸を出た。
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作者名:紅緒 | 作成日時:2020年11月5日 17時