記 憶 の 中 の サ ッ ク ス 2 ページ12
A「これ……
私が、paradise NEO としてのデビュー記念で、特注で作ってもらったやつだよ 」
コーイチ「えっ、マジでッ？？」
ユースケ「そんな大切なもの、なんで尊斗さんが持ってんの……？？」
A「これは、このサックスは…」
ずっーと昔に、無くなった…
いや、捨てたはずだ。
解散が決まった時、気が動転した私は、
サックスのケースごと事務所に置いてきた。
そして…
処分するよう頼んだんだ……
記憶の奥底にあった過去のモノが、
なんで、ここに____
A「わかんないよ…尊斗くん……」
私のサックスの音色を、
メンバー1気に入ってくれてたのが、尊斗くんだった。
練習するたびに見に来てくれて、
数少ないライブでセッションしたこともあった。
そんな、綺麗な思い出も全部、
あの時に捨て去ったはずなのに……
コーイチ「……！」
ユースケ「 コーイチ、なに読んでるの？」
コーイチ「ここに挟んであってん。
A、見てみ。」
A「え…なにこれ…」
コーイチから受け取った便箋には、
綺麗な字でこう綴られていた____
�犲里討襪覆茵�
俺はあの時、このサックスを咄嗟に持って帰った。
勝手にごめんな。
でもそれは、お前が今みたいに活躍することを
信じてたからなんだ。
今更遅いかもしれないけど、
何年間も俺の元にあったやつだけど、
これは、紛れもなくお前の夢だろ。
もう一度、このサックスで演奏してくれ。
そしてその音色を、今のメンバーに聞かせてやれ。��
A「…ぅっ…！」
コーイチ「A……。」
ユースケ「すごい書いてある…。
いいリーダーだったんだね、尊斗さん。」
A「うん…うん…！！」
今まで消えなかった未練のようなものが、
スッと消えていく気がした。
気持ちが軽い。
だから…
今、こうして過去と向き合って、
自分を克服しようとしてる
無いことにしていた過去を、
久しぶりに起こそうとしてる_____
A「コーイチ、ユースケ、
みんなに連絡して。
今から、うちの家集合！
って 」
コーイチ「…！…おう、わかった。」
ユースケ「うん…！」
もう、怖くない。
思い出そうとしてなかっただけで、
常に隣にあったモノだから。
ごめんね、尊斗くん。
ほったらかしにして。
ごめんね、みんな。
未練なんか無かったはずなのにね。
でも、もういいや。 どうでもいい。
今はただ___
皆に、この音色を聴いて欲しいんだ。
end
すいません（泣）作者です！→←記 憶 の 中 の サ ッ ク ス
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non0730luv(プロフ) - 設定の主人公的メンバーの立ち位置にユースケが載ってないですよー！ (2018年6月4日 11時) (
レス) id: 4e298e7459 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - しゃんさん» こちらこそありがとうございます( ..)"更新楽しみにしてます！ (2016年11月19日 0時) (レス) id: 48519554cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃん - りぃさん» 詳しくありがとうございますm(__)m書きやすいですm(__)m (2016年11月18日 7時) (レス) id: 05764233f7 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - しゃんさん» メンバーからのお手紙朗読とか顔面ケーキとかがいいです！ (2016年11月17日 22時) (レス) id: 48519554cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃん - りぃさん» 了解です！！詳しい内容など、リクがあれば言ってください！！^_^ (2016年11月17日 7時) (レス) id: 05764233f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃん | 作成日時：2016年8月26日 21時
