姫の取り合い/REO , ALAN , RYOTA Episode 3 (ページ47)

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LDHに所属する方法を

多分 Aはよく分かってなかった。

だから、所属したいって率直に言えたんだ。

いや、それとも夢を口にしただけ？

俺は、ちょっと意地悪をしてしまった。

玲「遅かったな。何かあった？」

俺も来たとこなのに悩んでそうだったから…

悩みを明かしてほしくて…

『…ううん。課題が残ってて…』

嘘ついても良い。

でも、そんな悲しそうな顔…すんなよ。

玲「そ…何か悩んでるなら言えよ。……海」

Aって言いかける。

言いたい。君の名前を。あだ名じゃなくて

Aって言いたかった。

だって好きだから。

そうだよ。

好きなら…Aを大切にしねぇと。

間違っても、悪い方に進ませちゃ駄目だろ。

　

　

　

　

玲「なぁ、もう…集まるのやめない？

内申やべぇんだよね…

授業中は、サボらず授業受けねぇとだし

…放課後は、自主練にしたくなってさ」

自分から突き放した。

受験も控えてたし、高校の話も…それに

Aには…Aらしくいてほしかった。

『…佐野くんが、そうしたいなら

私も、それで良いよ』

違うけどな…離れたくねぇよ？

ずっと一緒に踊りたい。

でも中学生だぞ？

内申、めちゃくちゃになっちゃうだろ。

玲「おう…じゃあ、もう会えないだろうし…

最後くらい許してくんない？」

『…何を？』

君の手をひいて、俺の腕で包む。

好きだよ。好きなんだよ。届けよ。

玲「ありがとな…ありがと…

俺、お前のこと忘れねぇよ…」

涙が、溢れそうになってて

Aの肩に顔をうずめる。

少しでも届くように…好き、が。

俺が忘れらんなくなる人。俺が想い続ける人。

当てはまるのは Aだけ。

玲「もし、次会ったら教えてやるよ。

俺がお前のことどう想ってんのか」

『うん。私も教えてあげる。

佐野くんのことどう想ってるのか』

玲「その返事聞いてやるから

俺以外に恋人作んなよ。俺も作んねぇから。

あと、俺と約束してよ。＿＿＿＿＿＿この3つ」

『うん、分かった。またね』

玲「おう。またな…」

Aは、俺とした3つの約束…覚えてる？

　