20 ページ22
美海side
病院から退院してから一年がたった。入院する前の一ヶ月間の記憶障害はあるものの原因不明の衰弱から解放され今はすこぶる元気である。
退院直後なぜか“太宰治”という人物だけが私の脳から抹消されていたが文スト好きの友達から毎日のように文ストの話をされたこともあり、今ではすっかり“太宰治”を思い出している。
しかし、何故太宰治を忘れてかは不明だ。
友達の話によると入院する前の一ヶ月特に“太宰”って言葉に敏感に反応していたらしいが私は覚えていない。まぁ、推しへの愛が強かったのか...?
あ、因みに記憶を失くしてから文ストを見たり読んだりしたが推しは記憶をなくす前と同じ太宰さんです。懐かしい感じもするし、心が締め付けられる感覚もあるが多分二次元に恋をしている夢女子になったからだと思う。うん。
まぁ、長々と話したがあれから一年もたったわけである。
高校ももう卒業
あの文スト大好きな友達とも進路が違うためお別れ...
友達「うわああああああああああああああん!!」
『え...』
今日は卒業式である。
友達「うぅ...うぇえええええええええええええん!」
『いや、泣きすぎでしょw』
友達「だって!うぅ(´;ω;`)」
『卒業しても会えるじゃん、ね?』
友達「いや、そこじゃなくてね?」
『え?』
友達「高校生のうちに文ストの世界にトリップしたかったぁああああああ!!」
『えー!?そっち!?』
友達「ほかにないでしょ!?泣く理由!!」
『えーー!卒業が寂しくてとか三年間を思い出してとかで泣けよw』
友達「美海も文ストの世界にトリップしたいでしょ!?」
『え。はい...』
友達「あーあ...青春が終わってしまった。」
『だね(^▽^;)』
友達「ところでさ、卒業旅行どこ行く?」
『お!忘れてた!二人で旅行か〜』
友達「やっぱり、文ストの聖地めぐりの旅?」
『いや割と近場だな、それ』
友達「えー。じゃどこ?」
『うーん、例えば...東北とか?』
友達「何故?」
『いや...入院して目覚めたときにさ枕元にあった謎のメモにさ書いてあった場所に行きたいなって思って』
友達「あー!超達筆な字で書いてあったやつの?」
『そうそう。なぜか“太宰”って書いてあったし、なんか記憶に関係あるのかなって思ったんよ』
友達「ふーーん。じゃ!東北いこう!そのメモの場所に!」
『うん!ありがとね?ちび←』
友達「やっと出てきた私の名前(仮)はそれ?!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恋白(プロフ) - 雨空さん» ご指摘ありがとうございます!完全に外すの忘れてました!申し訳ございません! (2018年11月17日 18時) (レス) id: 184eb63247 (このIDを非表示/違反報告)
雨空 - すいません、オリジナルフラグがついているので、はずしたほうがいいと思います。ルールを守ってないといわれてしまうので…… 失礼しました (2018年11月15日 23時) (レス) id: fb59f594b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:恋白 | 作成日時:2018年10月16日 1時