【ヘ/タリア】私の日常と護衛人 (ページ2)

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護衛1日目ページ2

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皆さんこんにちは、日本です

今日は久々に街に降りて、お買い物です

暖かな日差しや春告鳥の声に
春の訪れを感じます

「祖国様おはようございます！」

「祖国、今日もいい魚入ってますよ！」

今日も街の皆さんは暖かく私を迎えてくれます

「祖国様、先日生まれた私の孫です
抱いて頂けませんか？」

おそらく親子なのであろう女性が私に声をかけました

「ええ、喜んで」

私の腕の中で、眠る赤子
少し、腰にきますが、
その重みは、きっと命の重さ

「…貴方も、大変な時に生まれましたね、
ですが、私はいつも貴方の幸せを願っています

どうか貴方に幸多き人生があらん事を…」

…こうしていると、いつになくこの国が平和に見えてしまいます

山三つ越えれば、抗争の激しい東京の街だというのに

私は、何もできない…

『祖国様』

どうかしたのか、と私の顔を覗き込む護衛人のAさん

いけませんよね、国民の皆さんの前で、
このような情けない顔をしては

日「いいえ、何でもありませんよ…そろそろ、帰りましょうか」

『……祖国様が帰宅されます、全隊員持ち場について下さい』

［––了解！––］

Aさんが通信機で部下の方に連絡して
私の方へ振り返りました

『帰りましょう、祖国様』

Aさんの黒い瞳が少し揺らいで
私を捉えます

何を考えているかわからない目

常に無表情な彼女が、少し悲しそうに
見えたのは

気のせいでしょうか

・・・・・

「只今帰りました」

？「おかえり2人とも！遅かったじゃないか」

…家に帰ると何故か

アメリカさんが居ました

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