波乱万丈 (ページ31)

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31 おかえりページ31

『は〜い！どうぞ〜…わ！』

ドアを開けてすぐ風斗くんにハグされた。
少し苦しいけど、大好きな匂いに大好きな強さで包まれる感覚は、安心そのもの。

浦田「ちょっと京極さん！Aにそんな潰れるレベルのハグしたら風邪ぶり返してしまいますよ！」

京極「すまん、A。ほんとに。俺がそばにいなきゃだめなのに。」

『いや、仕方ないよ。私が勝手に風邪ひいちゃっただけだから。』

京極「浦田もありがとうな。こういうとき安全なのほんまにお前しかおらん。他は怖いわ。中野とか。」

浦田「まあ、絆の強さでは負けませんよ！」

京極「急に腹立ってきたわ。もう帰れ」

浦田「すんませんって！でも俺ももう帰りますね。京極さん帰ってきたし。」

京極「嘘、嘘。さすがにお世話になったから、もう少しだけいて。」

『ほんと！？ありがとう風斗くん！』

京極「ほんとは今すぐにでも独り占めしたいけどな、借りは返さな。」

浦田「そんな、貸し借りなんてなしですよ。お互い様ですって。」

京極「ほな、なしで。帰れ！」

浦田「あー！違う！違う！借りですよ！」

『ふたりとも、ほら、座って！ずっと立ちっぱじゃ疲れちゃう。』

京極「そやね、ありがとう。Aもまだきついやろ。横になり。」

浦田「せっかく熱下がったんだから、寝といたほうが吉だよ。」

『愛されてるなあ、私。ありがとうふたりとも。』

京極「でも、あれやね。本気で一緒に住むこと考えようか。」

『…ほんと？』

浦田「え、俺更に来づらくなりません？」

京極「お前は大丈夫やろ。俺とも友達やし。なにより俺が認めてんねんから。」

『ありがとうね、ほんとうに。いつでも来てね。』

浦田「俺も安心したわ。姉ちゃんが元気そうで。いや、メンタル的によ？体は辛かったろうけど。」

京極「まじでいつでも来てな。飯でも食おうな。」