【d!】あどけない君をうつくしむ【中編集】 (ページ14)

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▽ ページ14

syo.

Aさんと友達になってから1週間後、

6限目、体育

体を動かすのは好きなんやけど、どうもなぁ...

バスケらしいやん、今日

そんな事を思いながら寒い体育館の中ジャージの袖を引っ張って手を隠す

最近、だいぶ寒なってきたからな...

ふと、女子列の方に視線をやると半袖で寒そうなAさんが見えた

syo「え、半袖なん...？」

ut「どないしたんシャオちゃん」

syo「あ、いや...」

ut「なぁにー、女子列の方見とったけど恋でもしとるんー？」

syo「ばっ、！そんなんちゃうわ、！！！」

うざ絡みしてくる大先生を切り捨てて

自分のジャージを脱ぐ

...さすがに、好きな女の子が寒がっとるとこを見て見ぬ振りはしきらんから、

syo「Aさん」

『...？』

話しかけると無言でこっちを見るAさん

そんなAさんにジャージを差し出す

『...！』

syo「ちょっとでかいかもやけど、寒そうやったから、...あの、嫌やったら、全然、ステージのとこでも、端っこの方でも投げとってくれてええからさ、...借りてくれへん、？」

いや、借りてくれへん？ってなんや俺、！！！

変すぎるやろ、！！！

こんなんAさん借りてくれへんやろ、！

後悔しながら俯くと、柔らかい手が少し触れて俺の手からジャージが持ってかれて

俺の耳元に背伸びしたAさんの顔が近づいてきた

『ありがとう、』

小声で、微かに、そう聞こえたと思うと

Aさんはササっと離れていってしまった

えぁっ...へ、ほんまに、借りてくれた、

よかったわ...と胸をなでおろしていると

後ろからドンっと叩かれた

syo「うわぁっ！？」

zm「ばっ！」

syo「なっ、なんやゾムかい、！！！びっくりさせんなや、！！ほんま、！」

そういや今日、合同体育やったわ

今更そんな事を思い出す

zm「さっきの子誰なん？ってか、なんでジャージ貸してもうたん？寒くなないん？」

syo「あー...いや、まぁ、な、？」

察し悪いなこいつ....

なんて思いながら適当にあしらおうとしていると

ショッピくんがこっちに近づいてきた

syp「簡単やないっすか。シャオさんあの子のこと好きなんっすよ。多分。」

zm「えっ、そうなん！？」

syo「そ、そうやったら、なんか、悪いんけ、」

ひゅーひゅー！と飛んでくる冷やかし

こうなるからこいつらにばれたくなかったんや...！！！

はよ終わってくれ、そう願いながら俺は授業を受けた