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みっともなく泣いて
ようやっと泣き止んだ頃には、7時40分過ぎていて
変に冷静になってソファに腰をかけた私は
とりあえず今ある疑問を朝ごはんの準備をしてくれているチーノさんに聞いてみることにした
『あの、会社に行かなくて良いって...?』
ci「言葉のまんまです!もう辞表も出しましたし...上司さんも納得してくれたんで大丈夫ですよ!」
にっこにこな笑顔で凄い勝手な事を伝えてくるチーノさんに少し目眩がする
いや、まあ...クビではないし、自主的に辞めたってことになってるなら、いいんだけど......
『でも、今の仕事辞めちゃったら、私、生活できませんよ、今までかつかつな生活だったから貯金もありませんし...それに、新しい仕事先も決まってないですし...』
??「仕事なんてしなくてええんやで!」
『えっ...と、?』
突然頭上から聞こえてきた知らない声に体が強張る
なんて言うんだろう、声だけで楽しそうに口を歪ませているのがわかる声をしている
ただ、チーノさんより低い、のかな、?
年上っぽそうなのは声でわかった
きっと、チーノさんが驚いていないことから、十三人のうちの一人で間違い無いんだろう
??「こうやって話すのは初めましてやな!」
『わっ...えっと、どちら様、ですか、?』
ばぁ!っと悪戯っ子みたいな笑顔を浮かべた男の人が私の前に出てくる...と、言うか、降りてくる、?
どこに居たのかは分かんないけど、
上の方から降りてきたのは間違いないみたいだった
??「チーノと同じ部類のゾムや!好きに呼んでくれたらええよ!」
楽しそうに歪んだ口から覗くのは綺麗に尖った歯で少し怖い
目元はフードで影が出来ているのかよく見えない
それが、また、少し怖い
『ゾム、さん...』
教えてもらった名前を恐る恐る呼ぶと
にぱっと笑っていた口が少し不満そうになった
あ、怒られ...る、?
zm「んー、なんか堅苦しいから、さん付けやめてや、くんとか呼び捨てにしてくれへん?」
怒られるのかと身構えていたら
なんというか、少し甘い声...っていうのかな、?
まあ、そんな感じの声でそんなことを言ってくるゾムさん
よかった、怒られなかった、
安堵しながらもまだ不満そうにしているゾムさんをソファに座ったまま見上げる
...無視したらどうなるかわかんないし...
『ゾム...くん、とか、?』
zm「ええやん!そっちの方が話しやすい!」
また再び楽しそうに笑ったゾムさ...ゾムくんは
私の隣に腰を下ろした
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喘息ですっ★(プロフ) - ちょい。〜最近kpopはまり中〜さん» そう言ってもらえて嬉しいです...!ありがとうございます、!!! (2月18日 21時) (レス) @page14 id: 2d8eabd04b (このIDを非表示/違反報告)
ちょい。〜最近kpopはまり中〜 - あぁ泣きそうになってきた...唯一の心の拠り所の作品です。いつもこの作品を読むことで楽になります。ほんとにありがとうございます! (2月18日 11時) (レス) @page22 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
黒無(プロフ) - こちらこそっ。いつも読ませていただいてます。ほんとありがとうございます! (2月13日 21時) (レス) @page22 id: b5626f3054 (このIDを非表示/違反報告)
喘息ですっ★(プロフ) - 黒無さん» 泣かないでください...!いつもお疲れ様です...!!!読んでくださりありがとうございます! (2月13日 20時) (レス) @page16 id: 2d8eabd04b (このIDを非表示/違反報告)
黒無(プロフ) - あぁ、あれ?涙が止まらないなぁ(泣)なんでだろ。 (2月13日 17時) (レス) @page9 id: b5626f3054 (このIDを非表示/違反報告)
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