無口なあの子と捜一の男 ページ13
Aside
コナンくんと話した日からしばらく経った
相変わらず萩原さんは私に話しかけて来て対応に困ったけど
少しは会話を始めた
おはようございます、とかお疲れ様の一言でも彼は喜んでくれて
今までお辞儀で終わらせてたのが申し訳なく思えて来た
まあ、苦手では無くなったかな
今日は水曜日、一週間の中で私が一番嫌いな曜日
朝から混んでるこの通りを歩いて警視庁まで向かう
「うえーーーーん！！！！」
誰か泣いてる…！
反対側の通りで小学生と思われる泣き声が聞こえた
転んじゃったのかな
周りの大人は助ける気配はなく、一緒にいる小学生もどうしたらいいのか分からず困っている
泣いてる子を放っておくわけにはいかないし、向こうまで行こう
そう思って小学生を見ながら反対側の通りに移動しようとしたら
すでに大人が一人、小学生と向き合っていた
「大丈夫？こけたの？」
「…うん、〇〇くんちょっかいかけられたの」
「君か？女の子泣かせてんじゃねーよ、男なら」
「はあい…ごめんな」
「いいよ」
一件落着か…と思って立ち上がった大人の後ろ姿を見たら
萩原さんだった
きっと大人が子供を助けることは当たり前かもしれないけど
当たり前をすぐ行動に移せる萩原さんはとても素敵だと思った
やっぱり誰にでも優しいのね
彼の優しさの対象は私だけでは無いようでなんだか心がチクッとした
その正体はまだ分からない
・・・
捜一のオフィスまで向かう
あー昨日は疲れてデスクの掃除しなかったな
いつもより重く感じた扉を開けると
「神崎さん！！！萩原とはどういう関係なんですか！？？？」
「捜一の姫が…俺らの姫が…ツンデレ姫が…あの野郎の手に…」
「萩原はどこだ！？全部吐かせるぞ！！」
「神崎さん！！！！あんなのやめて今度僕と…」
「おいお前！抜け駆けは禁止だと決めただろ！」
……は？？
今まで話したことのない捜一の方が一気に押し寄せて来た
なんで急に…？
『あの…皆さん…？』
「お前ら仕事はどうした、神崎はこれから俺と昨日の強盗犯について調べるから、邪魔すんなよ」
松田先輩…！
ドスの効いた松田先輩の声で皆さんしぶしぶ自分のデスクに
戻っていく
「はあ…全く呆れるぜ」
『なんで皆さんこうも急に…』
「お前とハギが最近仲良いから、お前を狙ってる野郎がハギに嫉妬してんだよ」
『嫉妬…？』
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ゆづ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます！応援してくださるのとっても嬉しいです！ (2022年8月27日 11時) (
レス) id: d3bdbca2fd (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！これからも応援してます！！ (2022年8月26日 16時) (レス) @page38 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - みるくここあ星人さん» そんな風に言っていただけて嬉しいです！萩原さん推しの方が楽しめる小説にできるように頑張ります！ (2022年8月13日 20時) (レス) id: d3bdbca2fd (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ星人 - 萩推しには最高と作品だ！頑張ってください！！ (2022年8月13日 9時) (レス) @page6 id: 1ef64bcd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづ | 作成日時：2022年8月12日 19時
